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官公庁で仕事始め式

本紙掲載日:2024-01-04
3面
県の仕事始め式(4日午前、県庁講堂)

◆県政を上昇気流に乗せていく−県

 県の仕事始め式は4日、県庁講堂であった。本庁の幹部職員ら約160人が出席。河野俊嗣知事は、「昇」を本年のキーワードに挙げた上で、物価高などの課題に対応しながら「県政を上昇気流に乗せていく」と誓った。

 式に先立ち、出席者全員が能登半島地震と羽田空港の航空機衝突事故の犠牲者らに対し、黙とうをささげた。

 河野知事は人員派遣を含めた被災地支援を行う考えを示し、「自分ごととして捉え、将来への備えをさらに強めていく」と述べた。

 今年は国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催が正式決定し、県陸上競技場などが完成予定であることから「将来につなげられるよう準備を進めたい」と決意。

 日本一挑戦プロジェクトについては「日本一に向けて上昇することを共有し、実現していきたい」とあいさつした。


◆いざという時には市民のため全力を−延岡市

 延岡市は働き方改革推進のため、読谷山洋司市長が庁内にメッセージを放送。年明けの能登半島大地震や羽田空港の航空機衝突事故を振り返り、市消防は地震発生直後から国の要請を待たず緊急消防援助隊の出動に備えていることや、きのうは被災地の石川県かほく市に向け飲料水を発送したことを報告した。

 その上で、「新年から早速さまざまな危機管理の重要性を痛感するような出来事が起きているが、休む時にはしっかり休んで心と体を整えて、いざという時には市民のために全力を尽くしていただきたい」と求めた。

 一方で、今月から市役所周辺でカーボンニュートラルイベント、アウトオブキッザニア、プログラミング体験、SDGs体験イベントなどさまざまな主催イベントが続くと説明。「空飛ぶクルマ」は2月のシミュレーター体験、3月の有人飛行実験に向けて準備を進めていると紹介した。

 また、3年半後には国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の本県開催、西南の役から150年、ユネスコエコパーク登録10周年の節目で、「未来への投資」も今年の課題に提示。丙辰(ひのえたつ)のいわれにちなみ、「努力してきたことが大きく形になる一年とするよう、職員一同力を合わせ前に進んでいこう」と呼び掛けた。


◆市民の防災意識啓発を一層推進−日向市

 日向市の仕事始め式は市役所4階の委員会室で行われ、十屋幸平市長、黒木秀樹副市長、今村卓也教育長をはじめ部課長ら約70人が出席して行われた。

 十屋市長は、コロナ禍後も物価高騰や燃油価格の高騰で市内の企業や市民生活が厳しい状況にあるとし、「われわれ行政が支えていかなければならない。新たな年を迎え、もう一度気を引き締めたい」と述べた。

 1日に発生した能登半島地震について触れ、「本市においても南海トラフ地震が高い確率で想定されている。市民の防災意識の啓発を一層進めていかなければならない」と職員に呼び掛けた。

 市長のあいさつはインターネットで庁内に配信され、他の職員は自席のパソコンなどで聞いた。

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