おやこの森にキッチンハウス
本紙掲載日：2024-01-12
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クラウドファンディング２０日まで
◆支援を呼び掛け・延岡
困りごとを抱え子育て支援センターを利用する家庭の子どもたちに温かい食事を提供しようと、隣接する古民家を「森のキッチンハウス」にリノベーションするプロジェクトが延岡市で進んでいる。
山月町にある延岡子育て支援センターおやこの森は、生活困窮やドメスティック・バイオレンス（ＤＶ）被害など、さまざまな困りごとを抱える家庭に寄り添っており、緊急的な子どもの預かりも多い。
子どもに弁当を持たせる余裕は保護者にはなく、朝ご飯から昼ご飯、夜ご飯まで、おやこの森で提供することもあるが、おやこの森には給湯スペースしかなく、調理はできない。
そのため現在は、衛生面に配慮しながらレトルト食品や市販の弁当などを提供している。
そんな状況を知り「何かできることはないか」と立ち上がったのはＮＰＯ法人自立生活支援延岡ほほえみの会（塩月雅代理事長）。
おやこの森に隣接する古民家を所有者から譲り受けたことをきっかけに、安心安全に調理ができる厨房（ちゅうぼう）や、大きな対面式のカウンターなどを備えたキッチンハウスへのリノベーションを計画した。
子どもたちに温かい食事を提供するだけでなく、保護者も一緒にキッチンに立ってもらう。食べる力を育む活動にも力を入れる考え。
今春のオープンを目指し、今月２０日までリノベーションに必要な費用５００万円を募るクラウドファンディングを実施している。
９日時点で達成率は４１％。まだまだ支援を必要としているが、昨年末には市民ボランティアとともに古民家の草刈りや清掃に取り組むなど、諦めることなくリノベーションに向けた準備を進めている。
また、オンライン決済が難しいという人のため、現金や銀行振り込みでの支援金も受け付けている。
現金の場合は、延岡ほほえみの会（惣領町４の１８）と、おやこの森（山月町１の４７４３）にそれぞれ募金箱を設置している。手渡しも可。
銀行振り込みの場合は、宮崎太陽銀行出北支店、口座番号１１８５２７３、普通口座、口座名義「トクヒ）ジリツセイカツシエンノベオカホホエミノカイ」へ。
受け付けた支援金はすべてクラウドファンディングに反映させる。「おなかをすかせた子どもたちがいます。どうぞご支援を」と呼び掛けている。問い合わせは延岡ほほえみの会（�箟箍�２０・３６６６）。