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能登半島地震「延岡からエールを!」

本紙掲載日:2024-01-16
3面
チャリティーワークショップを企画した西嶋さん

チャリティーワークショップ−楽しい時間共有し支援に

 能登半島地震を受け、延岡市在住の羊毛フェルト、染織り作家・西嶋弘子さん(65)は、チャリティーワークショップの取り組みを始めた。

 参加費や支援先は主催者が決めることができ、西嶋さんが指導。全額を寄付に充てる。「楽しい時間を共有し、支援ができれば」と願っている。

 西嶋さんは、2011年に発生した東日本大震災の際、「何もできない自分にすごく落ち込んだ」という。

 たまたまインターネット上で見つけた、被災者から必要な物資などを聞き取って記録し、支援者につなげるプロジェクトに参加。以降、熊本地震や延岡市内での竜巻、台風被害などさまざまな災害時に、後方支援を続けてきた。

 「ボランティアは自分が落ち込まないために、自分のため、自己満足でやっている」と西嶋さん。今回は、地震発生の報道を受けて1日夜に企画した。

 これまで、子どもたちの支援や犬猫保護活動などを目的に開催し、材料費を除いた分を寄付に充てていたが、今回は全額寄付する。

 ワークショップは、小学校高学年以上を対象にした羊毛フェルトで作る指人形と、未就学児から小学生を対象にしたにじみ花作りの2種類。主催者は、会場や支援先、金額を決めて、西嶋さんと日程を調整し、参加者を募集する。

 「一人で頑張るよりもみんなでやった方がいいなと思った。私は微力だけど無力ではない」。参加することが支援につながる形をつくることで、心強い仲間ができることも期待している。

 西嶋さんは、インスタグラムで「延岡からエールを!」と題したアカウントを作り、自身のワークショップを含めて、さまざまな取り組みを発信している。

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