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感染者数、増加が加速−入院患者19週ぶり200人超
県の感染症週報第2週(8〜14日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は前週比1・5倍の定点当たり11・14人と、8週連続で増加しました。4段階で色分けした注意喚起の区分は16週間ぶりに、県内全体が上から3番目の「オレンジ圏域」(基準値=定点当たり10人以上)となり、増加が加速しています。17日時点の入院患者数は213人で前週(165人)より29・0%多く、4週連続で前週を上回りました。200人を超えるのは19週間ぶりです。重症者は前週と同じ2人でした。
◆医療圏域別延岡・西臼杵、日向・東臼杵−いずれも急増
注意喚起区分「オレンジ」に
県が区分する7医療圏域のうち、延岡・西臼杵の感染者数は定点当たり17・00人で前週から1・86倍、日向・東臼杵は同17・33人で2・12倍と急増し、オレンジ圏域となりました。
西都・児湯(定点当たり11・33人)、都城・北諸県(同10・30人)を含む計4地域がオレンジ圏域で、日南・串間(同9・00人)、宮崎・東諸県(同8・00人)、小林・えびの・西諸県(同7・25人)は黄圏域(基準値=同5人以上)を継続しましたが、全地域で増加しています。
県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、▼5歳未満と10〜14歳が13%▼50代11%▼20、30、40代と60代が各9%▼80代以上が8%▼5〜9歳と70代が7%▼15〜19歳が5%でした。
定点報告数を基にした県内の推計感染者数は1日当たり477人(前週319人)と15週ぶりに400人を上回り、8週連続で増加しました。
全国の感染状況(8〜14日)は定点当たり8・96人で前週の同6・96人を上回って全域で増加し、九州も佐賀県が同13・82人、熊本県同12・86人、大分県同12・02人、長崎県同10・90人など多くなっています。
◇14日まで1週間の感染者数381人−延岡市独自集計、前週比169人増
延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(8〜14日)の合計は前週比169人増の381人で、昨年11月下旬の11・5倍まで増加しています。
日別では、8日47人▽9日75人▽10日48人▽11日70人▽12日54人▽13日44人▽14日43人となっています。
一方、県が延岡保健所管内から報告を受けた定点医療機関当たりの新規陽性者数は16・71人で、前週の9・86人から69・4%増加してオレンジ圏域となり、さらなる増加が見込まれます。
◇来月中旬にかけて増加−ピーク長期化の可能性
県内の新型コロナ患者数は予想通り、さらに勢いを強め増加しており、延岡市新型コロナ対策アドバイザーの佐藤圭創医師は「今後も右肩上がりに増えて、2月中旬にピークとなりそうだ」と予測しています。
県感染症週報第2週(8〜14日)で定点医療機関当たりの患者数は、保健所管内別で高千穂18・00人、日向17・33人、延岡16・71人と上位3位を占め、県北が流行の中心となっています。
年代別の患者数は5歳未満と10〜14歳が最も多く、保育施設や学校をはじめ、大人数が集まる場面で感染が広まっているとみられ、入院施設ではクラスター(感染者集団)の発生が相次いでいるといいます。
佐藤医師は感染者数の増加スピードが、爆発的流行となった一昨年10月〜昨年3月の第8波や、昨年夏の第9波を上回っているため、今回の第10波は「過去最大規模となり、ピークも長期化する可能性がある」と指摘しています。
外来では従来の発熱やせき、喉の痛みなどに加え「味や臭いを感じない」という味覚・嗅覚障害を訴える患者が増えているそうです。これは、世界中で猛威を振るっているオミクロン株BA・2・86(通称ピロラ)系統の新変異種JN・1に見られる特徴的な症状で、すでに県北でも感染が広がっているとみられます。
◇JN・1全世界で主流株に−中国の春節感染者増加に拍車
JN・1は欧州から急速に感染が拡大して米国、豪州、アジア、中東などほぼ全世界で主流株となりました。中国当局も今週に入り、「新型コロナの感染が今月中に再び拡大する可能性があり、JN・1が主流になる」との分析を示しています。
その中国は来月10日から春節の大型連休が始まり、海外旅行など大規模な人の移動や集まりが呼吸器疾患のまん延を加速させると懸念されています。日本でも観光地を中心に、感染者の増加傾向に拍車が掛かる可能性があります。
佐藤医師によると、これまでは、似たような感染経路のインフルエンザによる干渉効果で新型コロナの勢いが抑えられていましたが、インフルエンザはピークを過ぎて感染者数が減り始めたため、これからは入れ替わるようにして新型コロナが急増するとみています。そうなれば、新型コロナのピークと春節の時期が重なることになります。
海外からは、JN・1が流行し始めてから肺疾患が増加し、入院患者数、重症化率、死亡率とも高まっているとのデータが次々と報告されており、国内の医療提供態勢も切迫するとの警戒感が高まっています。
県北では今のところ、病院内クラスターの影響は限定的で医療提供態勢は安定していますが、宮崎市では新型コロナ・疑い患者の増加に伴い、受け入れ先が決まらない緊急搬送困難事案が14日までの1週間で、コロナ前の2019年度同期比で209%にも達している状況です。
◇ワクチン接種「今こそ効果的」
感染者数が増えればその分だけ重症患者も増えるため、医療関係者は第10波の入院患者数が過去最多となる可能性もあるとみて、発熱外来の開設や受け入れ病床の確保・調整に向けた準備を検討しています。
一方、JN・1に対しては現在接種が進められているXBB・1・5対応ワクチンの効果が確認されており、市町村や医師会などは接種の検討を呼び掛けています。
佐藤医師によると、JN・1はスパイクタンパク質の変異がXBB・1・5より41個も多いため、抗体をすり抜ける能力が極めて高く、これまで新型コロナに感染した経験がある人でも簡単に再感染してしまうといいます。延岡でも昨年夏に続いて感染する人が出始めているということです。
また、1人の感染者から何人に感染が広まるかを示す実効再生産数も、現在流行している変異株(HK・3)の1・2〜1・4倍に上るといい、流行期に入ると自己防衛が難しくなります。
ただ、JN・1とXBB・1・5は同じオミクロン株のBA・2に由来するため、現在のワクチンはJN・1に対しても一定程度の感染防止効果が獲得でき、例え感染しても肺炎など重症化を抑止する効果は十分期待できるとされています。
第10波のピークが2月中旬と見込まれることから、佐藤医師はワクチン接種を考えている人に対し、「まだ間に合いますし、むしろこの時期の接種は効果的です」と推奨しています。
また、12歳以上を対象に新たな国産ワクチン(第一三共製)も選択でき、延岡市は「ワクチン接種の無料(自己負担なし)期間は3月末で終了します。今月の接種枠にはまだ余裕があるので、今の時期に早めの接種をお勧めします」と呼び掛けています。