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トム・ソーヤースクール企画コンテスト

本紙掲載日:2024-03-11
7面
「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」優秀賞を報告した南浦中の生徒ら
昨年10月には、自分たちで考案した弁当の販売も行った

南浦中(延岡)が優秀賞

◆多様な活動で地域活性化に貢献

 ユニークで創造性に富んだ自然体験活動を行った団体を表彰する「第22回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」の優秀賞に、延岡市立南浦中学校(濱下裕二校長、13人)が選ばれた。副賞として50万円などが贈られ、同校は「さらに南浦地区の良さを知り、活性化につながる活動に生かしたい」と話している。

 コンテストは、安藤財団の自然体験活動支援事業。設立された1983年から自然体験活動の普及に取り組んでいる同財団は、全国の学校や団体から自然体験活動の企画案を公募し、その実施を支援し、優秀な活動団体を表彰している。

 同校は、学校のすぐそばに位置する熊野江海岸を主に、シーカヤック体験やごみ拾い活動、重要生息地である熊野江川河口海浜域での希少生物に関する学習や観察を行うなど、自然を感じ、知るさまざまな活動を実施。

 また、熊野江海岸で拾った貝殻を使ったストラップ作りや南浦地区の特産品を使ったサンドイッチ弁当の開発、販売、鏡山登山などで撮影した写真を用いた絵はがきを作成し、南浦地区のPR活動を行うなど、地域への愛着を深め、地域活性化に貢献する活動にも力を入れてきた。

 そういった幅広い活動が「地域活性化に貢献し、冒険要素を含む活動で自立心を養う効果が期待できる内容」と高い評価を受けた。

 表彰式は1月下旬に行われ、このほど、2、3年生の代表生徒が読谷山洋司市長に受賞を報告。貝殻のストラップや絵はがきも手渡し、読谷山市長は「皆さん方の経験は幅が広く、たくさんの人とつながった。大事な経験で素晴らしいと思う」とたたえた。

 生徒会長の谷口紗衣さん(2年)は、「いい賞をいただきうれしかったし、経験を通して地域に誇りを持つことができた。活動を通して、地域のいいところを再発見できたので、これからもっと魅力を見つけていきたい。後輩にも伝えていきたい」と話した。

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