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橋脚・橋台工事現場を見学

本紙掲載日:2024-11-06
1面
矢野興業が施工する橋台工事(同)
JVが施工する橋脚工事(提供写真)

波帰之瀬橋(仮称)−高千穂・五ケ瀬

◆近隣住民−進捗状況を確認、開通に期待

 改良工事が進む主要地方道竹田五ケ瀬線「夕塩(ゆうしお)土生(つちはえ)工区」(高千穂町河内―五ケ瀬町桑野内、延長4・1キロ)のうち、両町にまたがる波帰之瀬橋(仮称)の架設予定地でこのほど、施工業者による現場見学会が開かれた。近隣住民ら約50人が説明を聞き、整備の進捗(しんちょく)を確認。開通への期待を高めた。

 当日は、五ケ瀬町側の下部工を請け負うJV(山崎・松澤・あさひ特定建設工事共同企業体)と矢野興業が案内を担当。事業概要を紹介し、それぞれ施工する橋脚と橋台工事の様子を公開した。

 竹田五ケ瀬線(総延長約58キロ)は、大分県竹田市から高千穂町などを経て五ケ瀬町に至る地方道で、広域周遊観光や物流を支える役割を担う。
ただ、急峻(きゅうしゅん)な山間に位置する従来の夕塩土生間(延長6・3キロ)は幅員が狭く、離合困難な箇所も点在していることなどから安全性が懸念されていた。

 そこで県は2013年、同区間を4工区(夕塩、波帰之瀬、波帰、土生)に分けて改良工事に着手。橋梁(きょうりょう)や路側構造物(補強土壁工法等)によるバイパス整備、現道拡幅に取り組んでいる。

 波帰之瀬橋(橋長412メートル、幅員5・5メートル、設計速度40キロ、片側1車線)は20年2月、全工区の約30%を占める波帰之瀬工区(延長1・4キロ)の要所として着工した。上部工にPC3径間連続ラーメン箱桁、下部工に逆T式橋台と中空断面橋脚が採用され、30年までの開通を目指している。

 現場見学会を担当した2社は「沿線住民の生活道路として果たす役割の大きさは十分承知している。(施工中の)ご不便・ご迷惑を軽減しつつ、一日も早い完成を目指したい」とコメントした。

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