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宇納間の「どんど焼き」−5年ぶり復活

本紙掲載日:2025-01-15
3面
激しく燃え上がる炎を見守る地区の人たち
笑顔でたき火を囲む地域の人たち

五穀豊穣や無病息災願う−美郷町北郷

 美郷町北郷宇納間の伝統行事「どんど焼き」が12日夜、同地区の田んぼで5年ぶりに行われ、地区の人たちが地域の繁栄や無病息災などを祈った。2020年の開催を最後に、コロナ禍を挟んで中止を余儀なくされていたが、宇納間中原地区と長野地区の地区別定住戦略会議(ちくせん)が共同事業として復活させた。

 刈り取りが終わった田んぼの中に、地元の人たちが竹と杉を組み上げた6・5メートルのやぐら2基を設置。点火式に先立ち、宇納間神社の宮司が神事を行い地域の繁栄のほか無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全、商売繁盛などを祈願した。

 また宇納間神楽保存会が祭りの日の夜明け前にしか奉納しないことから、地域の人たちもあまり見ることのない「岩戸」を披露。宇納間天神太鼓のメンバーも恐竜の着ぐるみを着て太鼓を演奏するパフォーマンスで会場を笑顔にした。

 日没を待って、長野ちくせんの三浦俊彦公民館長区長と、中原ちくせんの菊田廣見両代表が点火式。たいまつで火を付けると、やぐらは風を受けて激しく燃え上がった。久しぶりに見る山あいを彩る炎に、手を合わせる人のほか写真や動画を撮影する人も多かった。

 竹の爆(は)ぜる音が響く中、会場では地区の人たち手作りの豚汁や宇納間米のおにぎり、かっぽ酒などが振る舞われた。また、地元菓子店による接待もあり、祭りムードを演出。訪れた人たちは、たき火を囲みながら、笑顔で温かい豚汁や熱かんを味わっていた。

 詳細は、本紙へ。

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