調査対象の８割が違反
本紙掲載日：2020-05-26
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賃金不払い残業など−宮崎労働局
宮崎労働局は２１日、労働基準関係法令の違反が疑われる県内事業所に実施した重点調査の結果、８割以上で違反が確認されたと発表した。
調査は昨年１１月に「過重労働解消キャンペーン」として、過労死などに関する労災請求があったり、若者の〃使い捨て〃が疑われる６１事業所に対して集中的に実施。その結果、８０・３％に当たる４９事業所の労基法違反が明らかになった。
主な違反内容は、違法な時間外労働が２９事業所で最も多く、過重労働による健康障害防止措置の未実施が８事業所、賃金不払い残業が５事業所など。時間外労働は、過労死ラインとされる月８０時間超が６事業所（２０・７％）、さらに、１００時間超が４事業所（１３・８％）、１５０時間超も２事業所（６・９％）あった。
健康障害防止が不十分だった１５事業所と、労働時間の把握法が不適正だった１２事業所には指導を実施。宮崎労働局は「今後も長時間労働の是正に向けた取り組みを積極的に行っていく」としている。