延商生の実践、高評価

生涯学習の研究交流会−県教委

◆商店街の集客アップ大作戦−オンラインで発表

　１０年、１００年先の未来を見据えた宮崎ならではの生涯学習を模索する第５回県生涯学習実践研究交流会が１２日に行われ、県立延岡商業高校流通経済部（倉田沙希部長、７人）が地域貢献につながる商業活動について実践発表した。主催は県教育委員会。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は初のオンライン開催。宮崎市の県教育研修センターから配信され、県内外約１００人が視聴した。

　同部員たちは、スポーツを活用した地方創生に取り組んでいる都農町の「ツノスポーツコミッション」の次に登場。「延商ガールズコレクション〜流通経済部の奇跡〜」と題した動画を通してこれまでの活動内容を、校内から発信した。

　その中でも２０１９年度実施の商店街活性化企画「売上に貢献できるのか！？〜集客アップ大作戦」では、中小企業庁の商店街実態調査報告書を基に「店の魅力向上が集客力および売り上げ増につながる」という仮説を提示。延岡市内の飲食店１２店舗と連携してグルメホームページを制作し、商店街１０店舗との合同イベントなどで検証した経緯などを紹介した。

　また、実施には至らなかった「リモート観光案内サービス『旅ガール』」、「ふるさと納税返礼品サービス『墓参り代行』」といった計画案についても説明。最後に「知識のインプットだけでなく、実践を通じたアウトプットが大切。高校生だからこそのアイデア、行動力、元気や勇気を最大限に発揮してこれからも地域貢献活動に取り組みたい」と締めくくった。

　質疑応答では参加者から内容を絶賛する声が多く寄せられた他、ツノスポーツコミッションのメンバーが部員たちに「地元の廃棄野菜や果物の処理に困っている。協力して商品開発できないか」と呼び掛ける場面も見られた。

　倉田部長、高田優希菜副部長は初のオンライン発表を振り返って「緊張したけど手応えは十分感じた」「企画止まりになっている『旅ガール』を来年度実施してみたい」と話した。