大学入試共通テスト−対策動画を配信

受験直前の高校３年生へ−白谷塾

◆コロナ禍の臨時休校

　新型コロナウイルス感染拡大による県立学校の臨時休業を受け、延岡市平原町の白谷塾（白谷皓司代表）は、大学入試共通テスト対策動画の緊急配信を、動画共有サイト「ＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）」で始めた。受験を直前に控えた高校３年生向けで、「動画を見ることで少しでも安心した気持ちになり、最後まで頑張ってもらえれば」と視聴を呼び掛けている。

◇重要ポイント短時間で無駄なく

　大学入試共通テストは、今年初めて実施される。白谷代表は、昨年まで実施されていたセンター試験に比べ、「内容の変更がたくさんある」と言う。だからこそ「学校の先生方は試験の直前に生徒に伝えたいこと、やらせたかったことがあるはず。先生方が準備していたことが生徒たちに届かないのは良くない」、また休校になったことで「宮崎県の生徒だけが不利になってほしくない」と思ったという。

　県立高校で講師経験もある白谷代表。「頑張っている先生方の姿を知っている。多様な受験がある中、３年生を担当する先生方は本当に多忙な日々を送っている」と話す。これまでＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを開設し、３００本以上の動画を上げていたため、動画を通して授業をする技術はあった。「自分たちなら情報を届けることができる。先生方が伝えたかったことを代わりに伝え、先生や生徒のサポートができれば」と配信を決めた。

　動画は、センター試験から変更の大きいところを中心に、特に重要だと思うポイントを絞って制作。時間が限られている受験生にとって価値がある動画をと、短時間で無駄のないものを心掛けたという。

　県教委が臨時休業の決定を発表した５日、すぐに動画の撮影に取り掛かり、夜にはアップ。普段は１日１本動画を上げていたが、緊急だったことから１日５本以上、多い日には１０本の動画を制作、配信したという。

　「塾生を超えて、宮崎県内の多くの高校３年生に届けたい」という思いは実際に受験生に伝わり、「助かる」「本番まで頑張りたい」という前向きなコメントが寄せられている。

　ＹｏｕＴｕｂｅチャンネルは、同塾のホームページからも見ることができる。