１席に木下遼優さん（日知屋東小５年）

本紙掲載日：2021-01-13

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第８回髙森文夫を偲ぶ詩大会－日向

　「第８回髙森文夫を偲（しの）ぶ詩大会」の入賞者が１２日、主催する日向若山牧水顕彰会と若山牧水記念文学館から発表された。１席には日向市日知屋東小学校５年生の木下遼優（りょうま）さんの「ラグビー最高」が選ばれた他、入賞者１６人が決まった。

◆表彰式は中止

　１７日に同文学館で予定されていた表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となった。また、同表彰式終了後に道の駅「とうごう」で予定されていた「髙森文夫詩碑祭」（髙森文夫顕彰会主催）は延期された。開催日程は未定。

　同詩大会は国民的歌人若山牧水とともに、同市東郷町が生んだ叙情派の詩人髙森文夫を顕彰し、詩作を通じて詩に親しんで、その普及を図ることを目的に２０１２年に創設。市内の小学４～６年生を対象に、１４年から毎年作品を募集しており、今年は過去最多の６８１作品（１２校）の応募があった。

　元小学校校長で日向若山牧水顕彰会理事の二見順雄さんが選者となり、１席１編、２席２編、３席３編、佳作１０編を選んだ。

　１席の木下さんの作品について二見さんは、「言葉のテンポ、音色、響き。つまり作品全体の言葉の与える感じが出ている。きりりと引き締まった詩、題名とマッチしている」と講評している。

　入賞者と作品の題名は次の通り。

【１席】木下遼優（日知屋東５）「ラグビー最高」

【２席】海野結愛（寺迫６）「たん生日プレゼントはギター」▽後藤颯介（坪谷５）「モトクロス」

【３席】竹田碧（財光寺５）「ここにいてよかった」▽鈴木優妃乃（同）「つながる命」▽松野絹永（日知屋東５）「初の本塁打」

【佳作】馬場麻友佳（富高６）「雨と雨上がり」▽長野怜央（美々津５）「歯がぬけそう」▽黒木美里（塩見５）「日常」▽赤松雄翔（寺迫６）「畑仕事の手伝い」▽河野優正（同）「お父さんの仕事」▽田原愛生（東郷学園６）「失敗」▽小田口未侑（日知屋東６）「私のランドセル」▽新野暖徠（財光寺南５）「心の天気」▽宮本由愛（同６）「おばあちゃん」▽菊池ほのか（同）「音」

◇きりりとした詩

【１席】
「ラグビー最高」日知屋東小５年・木下遼優

「ピー」
試合開始の合図がなった。
ドンドンドンドンぶつかり合う。
はげしいけれど、これがいい。
たおされても、前に行く。
ボールは、ぜったい放さない。
まるで体の一部のように。
ぼくたちは、強きだ。
負けていても、勝ってるように。
トライラインは、見えている。
パスをし合ってトライを目指す。
しんどいけれど、気にしない。
ヤバイ相手が抜けた。
ぼくたちは、必死に追う。
とめた。
ありがとう。・・・
と思っているうちにジャッカル。
そして、オフロードパス。
トライ。
やっぱりラグビーはいいな。