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「渓谷の光」味わって−姫泉酒造

本紙掲載日:2021-04-05
2面
〃純日之影産〃の本格芋焼酎「渓谷の光」を手にする姫泉酒造の姫野寛彰営業・企画運営部長

〃純日之影産〃「思い詰まった焼酎」

◆銘柄は一般公募で決定

 日之影町の姫泉酒造(姫野建夫社長)は、本格芋焼酎「渓谷の光」の販売を始めた。町内で生産されたサツマイモと米を原料に仕込んだ〃純日之影産〃の焼酎で、姫野社長は「多くの人に味わってほしい」と話している。

 原料になったサツマイモは、新たな高収益作物の栽培と遊休農地の解消を目的に、深角地区の遊休農地(約20アール)で生産したもの。渓谷の光は、同地区との農商業連携による地域づくりとして、昨年秋に収穫したサツマイモ2品種(黄金千貫、ミヤザキベニ)3トンと、ヒノヒカリ300キロを使った〃純日之影産〃焼酎として醸造した。

 同社営業・企画運営部の姫野寛彰部長(44)によると、減圧蒸留により芋のフルーティーな香りが出て、癖のないすっきりした味わいが特徴で、アルコール分は20度。甲斐嘉明工場長(43)は「初めて使う芋なので、丁寧に芋のひげ根を取り、蒸す時間なども考えた」という。

 また、銘柄については一般公募。91件の応募があり、町名の由来となった故事や渓谷の町というイメージから考案された、津田俊二さん(59)=延岡市=の案が採用された。

 渓谷の光は、720ミリリットル瓶入りで箱なし1210円、箱あり1320円。1升瓶は2365円(いずれも税込み)。県内限定の販売で、町内では同社や道の駅「青雲橋」などで販売している。

 姫野部長は「みんなの思いが詰まった優しい味わいの焼酎。少しでも多くの人に味わっていただきたい」と話している。

 問い合わせは同社(電話日之影87・2016)。

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