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「人」(ひと)−延岡警察署長−久留米英樹

本紙掲載日:2021-04-23
2面

 「延岡は人生の転機を迎えた思い出の地。再び勤務できることを幸せに思います」と表情を緩める。まだ巡査だった1989年から延岡市の土々呂駐在所に2年、本署に3年間勤務。その間に結婚し、2人の子どもに恵まれた。日向署にも2回、高千穂署も1回と、県北は5回の勤務経験がある親しみ深い地域という。

 署長として、犯人検挙など警察にしかできない部分は「署員一丸となって全力で責任を果たす覚悟」、犯罪や交通事故の防止、災害対策なども「自治体や関係機関、地域の住民の皆さんとしっかり連携して取り組んでいきます」と力を込める。

 新型コロナウイルス感染症の影響で警察を取り巻く環境も大きく変化する中、署員には延岡の治安を守るため何ができるか、住民の要望や訴えにどう応えるかなど、「固定概念にとらわれることなく、柔軟な発想で実行していってほしい」と期待。一方で、「いざという時に最大の理解者になってくれる」と、自分の家族など周りの人を大切にすることも呼び掛けた。

 趣味は読書で時代小説を愛読。ゴルフも好きだが、コロナ禍の現在はラーメン店を見つけながらのウオーキングがもっぱらの楽しみで、「ダイエットにはなりませんね」。

 えびの市出身。小林高校卒。83年に警察官採用。警備畑を中心に生活安全部統括官、刑事部組織犯罪対策課長、警務部監察課長など幅広い部門を経て、前任は警備部参事官兼警備第1課長。署長官舎に単身赴任中。55歳。

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