心と体に優しい物いっぱい

延岡・エンクロス

◆ナチュラルライフフェスタ好評

　心と体に優しいナチュラルライフをテーマにした「ＮＯＢＥＯＫＡＮＡＴＵＲＡＬＬＩＦＥＦＥＳＴＡ」が１８日、延岡市幸町の駅前複合施設エンクロスの内外であった。木のぬくもりや自然を感じさせる装飾が施された会場は家族連れら多くの人でにぎわい、出店者との交流や体験、買い物を楽しんだ。

　イベントはコロナ禍による数回の延期を経て、１年越しで実現した。オーガニック野菜を売ることの難しさ、売る場所が限られていることなどを知った同施設のスタッフが、「販売できる場がなければ、体にいい物を作ろうと頑張る人もいなくなってしまう。オーガニックの野菜やその生産者について多くの人に知ってもらう機会をつくりたい」と企画。プレイベントとして先月も生産者のトークや野菜の販売を行い、この日につなげた。

　メイン会場の駅前広場では、新鮮なオーガニック野菜、素材にこだわった菓子、雑貨や花などが販売された。感染症予防のため何度も人数制限をかけなければならないほど盛況で、２時間弱で売り切れになった店舗もあった。出店者同士や出店者と客が交流する姿もあちこちで見られた。

　館内では、出店者が育てたオーガニック野菜を使った料理、麻のアクセサリー、陶器を作る体験など複数の市民活動があり、各体験ともほぼ満員になった。また、読まなくなった絵本を持参し、他の参加者が持参した絵本と交換する「絵本の交換会」は、「すてきな絵本に出会えた」と喜ばれた。

　企画者の一人でエンクロススタッフの斉藤明子さん（４５）は、プレイベントも含め、生産者との交流が見られるなど反響があったことを喜び、「商品を実際に手に取ってもらう場をつくることができて良かった。毎年続けたい。また、コロナ禍で我慢している皆さんのささやかなご褒美になればとの思いもあった。これからも、地域の課題などをイベントとして取り上げて企画していければ」と話した。