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山陰保育園にカメラを届けてくださった方へ

本紙掲載日:2021-04-24
6面

 日向市東郷町にある認定こども園山陰保育園の職員、森下優子さんから本社に一通の手紙が届いた。森下さんは、無くしたカメラを拾って同園まで届けてくれた人を探しているという。届いた手紙の内容を紹介する。

 先日、園外保育で日向市東郷町の牧水公園に子どもたちと出掛け、公園のアスレチックなどで楽しく遊び、おいしい昼食を食べ、園に戻った。公園では、いつも以上に生き生きとした表情で遊ぶ子どもたちの写真をたくさん撮ることができた。

 園に戻り、遊び疲れた子どもたちを寝かしつけた後、ポケットに手をやって気付いた。「カメラが無い!」

 確かにポケットに入れていたはずなのに、見当たらない。もしかして、リュックの中に入れた?ロッカーの上に無意識のうちに置いた?焦る気持ちを抑えて、記憶をたどってあちこち探したが見当たらない。血の気が引く思いだった。

 「公園に探しに行ってきます」と車に乗って公園に戻り、きょう歩いた所、遊具、トイレ、滑り台、くまなく探したが、見当たらず。暗い気持ちのまま園に戻り、見つからなかったことを報告。その後、別の職員が探しに行ってくれたのだが、見つからなかった。

 その日の夕方、再度、先生方が協力してくれ、数人で探しに行った。周囲も暗くなりかけ、「これだけ探しても無かったから、もうきょうは帰ろう」「大丈夫。見つかるよ」と励まされ、その日の捜索は終了。迷惑を掛けたのに優しく励ましてくれる仲間に胸が熱くなった。それでも、「見つからなかったらどうしよう」。カメラのことが頭から離れず、夢にまで出てきた。

 数日後、出勤した時のこと。「カメラあったよ」。一瞬、耳を疑った。なんと、親切な方が郵便受けに入れてくれていたのだ。カメラと共に、手紙も添えられていた。手紙にはこう書かれていた。

 「先日家族と遊びに行きましたところ、カメラを拾いました。写っている写真を見て、こちらの保育園だと思いました。警察に届けようと思いましたが、落とし主の見当が付いたので、届けた方が早いと思って園に届けました」。そして、手紙の最後にはこう添えられてあった。「児童たちの大切な思い出を残してあげてください。届けるのが遅くなり申し訳ありませんでした」

 カメラを拾ってくれただけでなく、写された写真を見て、わざわざ園まで届けてくれたのだ。そして、子どもたちの思い出にまで気遣ってくれる優しさに感動した。

 私は、もうカメラは出てこないだろうと、半ば諦めていた。実は、カメラの充電も切れていたのだ。電源も入らないので、たとえ拾ってくれる人がいたとしても、壊れたカメラだと思って捨てられたかもしれない。それなのに充電までして持ち主を探し、心配し、時間を割いて、おまけに手紙まで下さったのだ。コロナ禍で疲れていた心が、一瞬で温かい気持ちになった。

 残念なことに、届けてくれた方のお名前が書かれていなかったので、こうして紙面を借りて感謝の気持ちを伝えることにした。

 カメラを届けてくださった方へ。このたびは本当にありがとうございました。優しさが心にしみわたりました。私もあなたさまのように、誰かが困っていたら、手を差し伸べられる人になりたいと思います。子どもたちにも、この出来事は伝えました。子どもたちにとっても良い学びとなったことと思います。子どもたちの思い出を守ってくださり、ありがとうございました。

 コロナの影響で、行事も中止になったり、縮小したりする中、保育園にとってもほっこりする出来事でした。暗いニュースの多い昨今ですが、明るい兆しが見えた気がしました。人と人とのつながりを大切にしながら、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。本当にありがとうございました。ご迷惑でなければ、ご一報いただき、お名前を教えてくだされば幸いです。よろしくお願いいたします。

(認定こども園山陰保育園森下優子)

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