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門川町の牧山地区−ミカン畑再生へ

本紙掲載日:2021-04-27
2面
門川町の牧山地区でみかん狩りを楽しむ人たち(熊野農園提供)

農園経営の熊野さん・CFで支援募る


◆仲間募り、整備目指す

 門川町門川尾末の牧山地区で果樹園や農産加工品製造業を営む熊野農園の園主熊野敏行さん(46)が、地元のミカン畑を再生させようと、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。

 町の東端に位置する牧山地区は日向灘を一望する高台にあり、ミカンの栽培が盛んな地域として知られてきた。しかし、現在は農家の高齢化や後継者不足などで、その畑がどんどん荒れてきているという。

 熊野さんは2012年、果樹農家を目指し、東京から妻さわ子さんの実家がある門川に移住。現在は香酸かんきつの平兵衛酢(へべす)、フィンガーライムなどの生産に取り組んでいる。

 就農に当たって支援を受けた恩人から、荒れたミカン園の管理を頼まれたものの、農業と農産加工品の製造を一人でこなしているため余裕がなく、考えた末にCFを思い付いたという。

 5月31日までに235万円を集め、重機のレンタルや農業資材の購入、苗木の購入などに充当。農作業を体験してみたい人や牧山のミカンを守りたいという人など仲間を募り、「ワークキャンプ(農業&キャンプ体験)」という形で整備を進めたいという。

 そのワークキャンプは、8月ごろから月1回程度を計画。今年は枯れたミカンの撤去や草刈りなどで畑の環境を整え、来年3月に苗木の植樹を予定している。

 熊野さんは「ワークキャンプという新しい取り組みで仲間を募り、共に歩み、未来につないでいく拠点にしたい」と支援を呼び掛けている。CFサイト「キャンプファイア」(https://campfire.jp)から「熊野農園」と検索すれば、詳細が表示される。

問い合わせは熊野さん(電話090・8058・5060)。

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