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大きくなぁれ−保育園児が稚アユ放流

本紙掲載日:2021-05-06
6面
バケツからアユの稚魚を放流する園児たち
手伝ってもらいながら放流

日向市幸脇の余瀬飯谷漁業協同組合

 耳川河口の一部を管理する日向市幸脇の余瀬飯谷漁業協同組合(黒木敏治組合長、48人)は4月30日、地元の保育園児を招き、飯谷地区の河原でアユの稚魚を放流した。

 放流事業は、資源保護を目的に毎年実施しているが、園児たちが魚を通じてふるさとの自然を愛することや地域住民との交流も図ろうと、3地区(遠見、幸脇、飯谷)自治会の協力で初めて計画。旧幸脇小跡に進出したコールセンター「テレネット」日向コンタクトセンターの企業内保育園「まんまる保育園」(輿石武夫園長、31人)の年長児5人が参加した。

 組合員でもある地元の養殖業者「あゆの是則」(是則由員社長)から購入した体長約10センチの稚魚524キロ(5万2400尾)を用意。園児たちは小さなバケツに分けて入れた稚魚を「大きくなぁれ」「頑張れ」などと呼び掛けながら耳川に放った。

 園児たちは「楽しかった」「(稚アユは)かわいかった」「早く大きくなってほしい」と感想を話した。

 稚魚は秋に成魚になる見込みで、黒木組合長(69)は「放流したのは初めてだろうが、子どもの頃にいろいろな体験をして元気に育ってほしい。地域には幼児が少ない。今後も放流や地域の行事にも参加してもらえるよう声掛けしたい」と話した。同組合では7月にウナギ、9月にはモクズガニを放流する予定。

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