コロナ感染抑止へ−県境またぐ移動自粛を
本紙掲載日：2021-05-12
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まん延防止宣言−九州地方知事会
九州地方知事会（会長・広瀬勝貞大分県知事）は１１日、臨時ウェブ会議を開いた。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を踏まえ、九州と山口、沖縄の９県が足並みをそろえて感染抑止に取り組むという強い決意を込め、「九州・山口緊急事態まん延防止宣言」を取りまとめた。
宣言では、新型コロナウイルス感染症の新規感染者は、感染力が強い変異株の影響で大型連休後も増加の一途をたどる中、東京都などに出された国の緊急事態措置が今月末まで延期されるとともに、九州・山口では福岡県が対象地域に追加されるなど感染拡大地域が広がっていると指摘。
感染状況を判断する指標では、人口１０万人当たりの新規感染者数や病床利用率などで、九州のほとんどの県がステージ３以上と厳しい状況のため、強い決意で感染抑止に臨むとし、各県民に対し、�仝�境をまたぐ移動の自粛��外出・飲食等の際の厳重な注意（少人数・短時間の徹底など）�４靄榲�な感染防止策（手洗い・マスク着用、３密回避など）――の徹底を求めた。
会議では、広瀬会長が「驚異的な感染力を持つ変異株の出現で状況が一変。４月下旬から九州・山口地域の新規感染者数は急増し、複数の県で過去最高を確認した。各県の現状や、必要であれば連携した行動が取れるよう情報を共有したい」とあいさつ。
続いて、各県知事が新規感染者数や病床利用率など感染状況や、感染防止対策などについて説明。河野知事は「強い危機感を共有し、圏域の住民に伝えていくことが重要。９県が足並みをそろえた統一的な対応の一つのポイントは、県をまたいだ移動自粛と考えており、九州全体で取り組む必要がある」と訴えた。