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国文祭・芸文祭を満喫

本紙掲載日:2021-08-03
7面
舞台裏を見学する三川内小中の児童(7月31日)
リハーサル前の出演者と一緒に記念撮影
ボランティアで来場者の手指消毒を担当した北浦中生(1日)

舞台裏に感動−三川内小中の児童26人

◆公演制作の過程に触れる

 国文祭・芸文祭みやざき2020の延岡市分野別フェスティバルとして開かれた「高天原物語」公演を前に、市立三川内小中学校(原田政文校長)の小学生26人は7月31日、延岡総合文化センターで舞台裏やリハーサルの様子を見学した。

 「地元で開かれる国文祭・芸文祭に身近に触れてほしい」という同市教育委員会の思いに日本舞踊協会が賛同し実現。普段は見ることのない〃裏側〃で、化粧や着付け、幕を調整する様子などを見学した。

 控室では、リハーサルの出番を待つ出演者が児童を歓迎。化粧で真っ白の顔に「どれくらい時間がかかるのか」と質問されると20〜30分ほどかかると説明。着物は踊っても崩れないように着付けるため「すごくきつい」と教えた。

 また、スサノオを演じた藝○座の花柳吉史加さんは、舞台袖に置かれた大道具などを指して「照明、道具の転換、いろんな人のおかげで私たちは舞うことができる。皆さんの拍手は、踊っている人だけでなく、スタッフへの拍手でもある」と紹介。女性である吉史加さんがスサノオという強い男役を演じることについて「日本舞踊は性別、年齢に関係なく演じないといけない。それが魅力でもある。荒くれ役に見えればいいな」と、思いを語った。

 山本陽馬さん(2年)は「いろんなところを見ることができて面白かった」、藤田悠誠さん(6年)は「化粧部屋とかがあってすごいなと思った。衣装を着ている姿を初めて見てびっくりした。舞台ではハードな動きをしていてすごいと思った」とそれぞれ感想。

 奈須悠李さん(3年)は「いろんな道具や板、日本の楽器とかがいっぱいあってすごかった。化粧もうまかったし、声がすごく出ていた。台本もないのにあんなに大きな声を出せていて、やっぱりすごいな」と感動した様子だった。

 市教委文化課によると、今後も市内の小中学生が国文祭・芸文祭に触れられるように、小学生は無償鑑賞、中学生はボランティアスタッフとして参加することを計画している。同公演の本番では、方財小6年生10人が鑑賞し、北浦中と南方中の生徒計9人がボランティアスタッフとして関わった。

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