みやざき林業大学校オープンキャンパス

入講希望者ら特色に触れる−美郷町西郷

　林業の担い手を育成する「みやざき林業大学校」のオープンキャンパスが７月３１日と８月１日、美郷町西郷の同施設であった。県内から入講希望の学生や保護者ら約５０人が訪れ、修了生や在学生とのフリートークや林業体験を通して同校の特色について学んだ。

　午前中は、職員による同校の概要説明や美郷町の魅力紹介、講義棟の見学を実施。１年間の研修で森林・林業に関する幅広い学習ができ、就業時に役立つ１６種類の資格を取得できることなどを聞いた。

　午後からはフリートーク。今年３月に修了した第２期生２人が在学時や現状などについて語った。

　同町北郷の中村林業に勤める川名晃平さん（１９）＝美郷町出身＝は、在学時は造林から素材生産といろいろな実習があり、覚えることが多かったとした上で、「講師や先生、同期のみんなも分かりやすく教えてくれて、充実した学校生活だった。さまざまな年代や県外者もいて多くの知り合いができて楽しかった」。

　五ケ瀬町の実家、中矢林業で働く中矢敦士さん（２３）は現在、伐採をメインに機械集材や運搬を行っていると言い、「一番役に立っているのは資格習得。『資格を持っていないからできない』ということがなく、即戦力になれる」と伝えた。

　その後、高性能林業機械やドローン操作を体験。指導員に操作方法を教わりながら、木の枝を落としたり、規定の寸法に切断する玉切りなどを行った。

　入講を希望しているという小林西高校の里岡巧海さん（１７）は「やっぱりいろんな資格が取れるのは魅力。研修生の話も聞けたし、機械の操作は調整が難しかったけど、改めて意識が高まった」と話した。