古小路、県勢初の全国３位

第３２回全国都道府県中学生相撲選手権大会

　「第３２回全国都道府県中学生相撲選手権大会」は７月２５日、大阪府の堺市大浜公園相撲場で行われ、延岡相撲道場の古小路心（西階中３年）が個人軽量級（７５キロ以下）で３位入賞を果たした。県勢の入賞は初めて。

　個人軽量級には、各都道府県で代表権を獲得した４２人が参加。トーナメントで優勝を争った。古小路は６月の県民総合スポーツ祭と７月の県中学総体を制覇し、今大会の軽量級での出場を推薦され代表となった。

　大会では、身長で劣る相手にも低い姿勢で対応。持ち上げてそのまま押し出すなど、会場を沸かせる場面もあったという。足腰の強さを生かした取り組みで勝ち上がったが、準決勝は開始直後に上体が浮き、そのまま押し切られ３位となった。

　小学３年の時に相撲を始め、これまで全国大会の土俵に上がったことは一度もなく、県大会の結果も２位止まりだったという。悔しさを原動力にこれまで、北方相撲クラブや松恵山道場などで四股やすり足、スクワットなど足腰を重点的に鍛えてきた。

　今年度から延岡相撲道場に入り、力が開花。それまで県大会で負けていた同道場の岸本はなと稽古をこなすうちに、相手の弱点を見る目が身に付いた。指導する岸本武代表のアドバイスもあり、足腰を生かすつり上げと押し出しの２パターンの攻めを徹底。地道な積み重ねが、上位入賞の原動力となった。

　好成績にも「まだまだ行けた」と悔いが残る。１０日からは中学最後の大会が行われる。「全国でも通用することが分かった。次は無差別なので、大きい人にも勝てるようにしたい」。切り替えてさらに上を目指す。