富島５度目の頂点全国へ

第３４回九州中学校大会−ジュニアラグビー

　ジュニアラグビーの「第３４回九州中学校大会」は１〜３日、大分県日田市の鯛生スポーツセンターで行われ、本県代表の富島が３大会連続５度目の優勝を果たした。９月１８〜２０日に茨城県水戸市で行われる全国大会への出場権を手にした。

　大会には福岡、熊本、長崎、鹿児島、宮崎の８チームが出場。トーナメント戦で競った。

　富島の初戦は、県予選の決勝で勝利した高鍋西。前半にＦＷ陣の猛攻により２トライ奪ったが、後半に１２―１４と逆転を許した。突破口を開いたのはＬＯ岩倉史臣とＰＲ寺原智哉。ＤＦラインをこじあけ、最後はＦＢ田中勝斗が振り切ってトライを決め、１９―１４で競り勝った。

　城南（福岡）との準決勝は、サインプレーやスピードを生かした攻撃で得点を量産し５０―１０で勝利。託麻（熊本）との決勝は、寺原が３人からタックルを受けながらもトライを決めるなど力を見せ、４２―７で圧勝した。

　強力なＦＷ陣を柱に、控えも含めた全員ラグビーが武器。主将の岩倉は「絶対に勝って３連覇するという全員の気持ちがつながった。全国に向け、残り１カ月で見つかった課題を修正し、一戦一戦全力で戦いたい」と話した。


◆全力で挑んだ−寺原
「１回戦が事実上の決勝と思い、今まで自分たちがやってきたことを信じて全力で挑んだ。全国で自分たちのラグビーがどれだけ通用するか挑戦したい。ゴール前では、自分が必ずトライを取るという強い気持ちでチームに貢献する」


◆成長を感じる−緒方善弘監督
「コロナ禍で試合経験が少ない中、県大会、九州大会を戦いチームの成長を大きく感じる。このチームの強みを大いに生かし、グラウンドを大きく使った展開ラグビーで全国の強豪校にチャレンジしたい」