来延者を歌で出迎え

のべおか児童合唱団・延フィル弦楽器教室

◆延岡駅で真夏のコンサート

　のべおか児童合唱団（松原由美代表）と延岡フィルハーモニー管弦楽団の弦楽器教室（北林鉄平代表）は８日、延岡市幸町の延岡駅で、「のべおか児童合唱団＆延フィル弦楽器教室真夏のコンサート〜おかえりなさい！そしてようこそ延岡へ！！〜」を開き、同駅に見事なハーモニーを響かせた。

　新型コロナウイルスの影響で発表会や演奏会が延期や中止になる中、子どもたちの音楽に対する前向きな姿勢を見てほしい、以前の活気ある駅周辺を取り戻したいと松原代表が企画。延フィルの西山いずみ事務局長に声を掛け、同教室と延フィルの団員も出演することになった。

　２部構成のうち第１部は、にちりん１２号の到着時刻に合わせて、同駅改札口付近で開かれた。松原代表の「おかえりなさい！そしてようこそ延岡へ！！」という掛け声に合わせて、同合唱団による「かもめの水兵さん」で幕を開けた。続けて、同教室の伴奏で「ふるさと」や「君をのせて」などを披露し、通り掛かった人が足を止めて聞き入ったり、家族が動画に収めたりしていた。

　第２部は、同市駅前複合施設エンクロス２階学習スペースで開かれた。同合唱団が「世界中の子どもたちが」や「線路は続くよどこまでも」、阪神淡路大震災の復興ソング「しあわせ運べるように」などを歌った。また、同教室が「きらきら星による６つの変奏曲」、延フィル団員のバイオリンとオーボエ、ピアノの三重奏で「風笛」「糸」を演奏した。最後には、弦楽器伴奏で同合唱団と観客全員で「ふるさと」を合唱して締めくくった。

　孫２人が同合唱団で出演したという市内在住の６０代女性は「久しぶりに聴いて、子どもたちの成長を感じた。素晴らしいコンサートだった」と話した。

　合唱団員の土本香凜さん（１５）は「久しぶりの発表で緊張した。普段はピアノ伴奏だが、今回延フィルの柔らかい音で歌ってみて楽しかった」、松原代表は「いろんな方に支えていただき感謝している。初めてのことだったので戸惑うこともあったが、無事開催できた。楽器と接することで子どもたちが成長していると感じた」と振り返った。

◇団員を募集−のべおか児童合唱団

　のべおか児童合唱団は、団員を募集している。３歳からの未就学児は、第２、４土曜日の午後４時から４０分間活動している。小学生−高校生は、毎週土曜日午後２時３０分〜４時。場所はともに延岡市本小路のカルチャープラザのべおか３階。

◇弦楽器の初級者対象に教室−延フィル

　また、延フィルは弦楽器教室の生徒を募集している。弦楽器の初級者が対象。未経験者は参加できない。延岡市東浜砂町の延岡総合文化センターで月２回、土曜日または日曜日の午後５時〜６時１５分に活動している。参加費は月額１０００円。入会時にテキスト（１０００円）を購入する。申込先は同センター（電話延岡２２・１８５５）。