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私の一冊(6)県北地産専務・江藤正博さん

本紙掲載日:2021-08-28
7面

「営業とは道である。本物の営業マンを目指すあなたへ」(林正孝著、アイバス出版)

◆実は本が苦手だったんです

−−この本との出会いを教えてください。

2016年に研修に行った際、改めて自分の今後の方向性を考えることがありました。「営業とは一体何なのか」と考えた時に、自分では不明瞭なところがあり、書店に足を運びました。
著者である株式会社WADOウイングスの林社長は、さまざまな研修を行っているので名前は知っていましたが、この本はタイトルに引かれて、たまたま手にしました。

−−どんな内容ですか。

営業って、言葉で表すのは難しいと思うのですが、この本では四つのMで「営業とは」を表しています。マネー(Money)、メダル(Medal)、ミッション(Mission)、メッセージ(Message)です。
マネーは年収、メダルは肩書や評価です。営業の初歩にはノルマが付き物。ノルマを達成し、そして年収を求めて仕事をしていきます。それらを十分やり遂げたら次のステップにミッション、メッセージがあります。
ミッション、メッセージを一言で伝えるのは難しいですが、人のために貢献できる営業スタイルです。
例えば、会社から売るように言われた100万円の商材をそのまま売れば、マネーやメダルにつながります。次のミッション、メッセージになると、売った物が将来的に倍の価値になるなど、付加価値を付ける。さらに売り手とお客さまにもメリットがある、ウィンウィンとなるレベルです。
マネー、メダルのステップを私自身がまだクリアしていませんが、その先として私が目指すのは日向市への貢献です。地元、地域が盛り上がるためのイベントをする、といったさまざまなことが考えられます。そのためにもまずは自分の力を付けることが必要です。

−−もともと本は苦手だと聞きました。

文字を読むこと自体苦手でした。学生時代は全く本を読んでいません。卒業し、今とは別の会社で営業をしていました。その際に挫折感を味わい、「知識が無い。本を読まなくては」と感じました。でも、本が嫌いなので読みませんでした。
今の仕事になってもずっと引っかかりがありました。「本を読まないと」と思いつつ、面倒だし、時間ももったいないなどとずっと考えていました。
そんな時に研修に行って自身を振り返り、「どこか変えてチャレンジしないと、同じ事の繰り返しでは前に進まない」と思い、読み始めました。

−−どのような本を読みましたか。

読みやすい本と難しい本があるので、今は読みやすい本を選んで、読書習慣を身に付けるようにしています。「孫社長にたたきこまれたすごい『数値化』仕事術」(三木雄信著、PHP研究所刊)も読みました。面白かったけど、難しかったです。
「営業とは道−」の著者林さんは、週に5冊の本を購入し、そのうちの1冊は自分が興味のない、絶対に読まないだろうという本を買うらしいです。
私も「週5冊。やらないといけないな」と思いながら踏ん切りが付かなかったので、今回取材を受けたのを機にやってみようと思います。

(日向市原町、33歳)=随時掲載=

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