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10日から「大人の文化祭」−延岡シネマ

本紙掲載日:2021-09-09
7面

スタッフ厳選の4作品−まず、ドキュメンタリー2作品

◆ファッショナブルなドキュメンタリー/人気俳優出演の韓国映画

 県北唯一の映画館、延岡市北町の延岡シネマ(有田美紀支配人)は、あすから10月中旬にかけて、「大人の文化祭」と題し、スタッフが厳選したお薦め映画4本を上映する。昨年に続き2回目。「映画で大人のぜいたくな時間を過ごしていただきたい」と、観賞を呼び掛けている。

 ドキュメンタリー映画は昨年も特集したが、スポーツ系を取り上げた昨年に対して、今年はファッショナブルな作品を選んだ。

 高級ブランド創業者の実像に迫る「ココ・シャネル時代と闘った女」はもちろんだが、「太陽と踊らせて」について、有田支配人は「DJという職業を成り立たせた伝説的DJを紹介する作品です。音と自然が融合したような場づくりをしていて、太陽と共に踊っていて、映像が美しい。すごく自由奔放、それでいて筋が通っている。私が町でこの人と出会ったら嫌かなと思うけど」と観賞を勧める。

 一方、韓国映画特集は、ともに人気俳優が主演した、商業性の高い2作品を選んだ。

 チケット料金は通常通り1800円。60歳以上1100円。レディースデー(水曜日は女性1100円)、メンズデー(木曜日は男性1100円)も有効。

 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、入場前に検温、手指消毒を行っている。館内では、鑑賞中もマスクを鼻の上まで着用。館内では食べない。飲み物は館内で購入したものに限っている。


【ドキュメンタリー映画特集】
◇ココ・シャネル時代と闘った女
高級ブランド創業者の実像に迫る

 高級ファッションブランド「シャネル(CHANEL)」の創業者ココ・シャネルの生涯と実像に迫った最新ドキュメンタリー。
 第1次世界大戦後、女性を因習から解放し世界的実業家となったココ・シャネル。政治家や王侯貴族との交流、幾多の恋を通して得たインスピレーションと人脈を駆使し、第2次世界大戦前までにモードの帝国を築き上げた。ところが、ナチスドイツによるパリの占領が解けた1944年、彼女は拠点のパリを出てスイスへ。以後、54年まで10年もの間沈黙を続けた。彼女はなぜ沈黙し、その後劇的な復活を遂げたのか。
 ジャン・ロリターノ監督。2019年、フランス、55分。
(10日から23日まで上映、字幕版)


◇太陽と踊らせて
息をのむような映像と音楽

 地中海に浮かぶイビサ島(スペイン)の伝説的DJ、ジョン・サ・トリンサを描いたドキュメンタリー。
 同島は、世界一のパーティーアイランドとして知られる。夏はヨーロッパの有名ナイトクラブが店を開け、世界中からスターDJが集結する。そんな中、イギリスから移住したジョン・サ・トリンサは、島の最南端の小さな海小屋で25年間、パーティーサウンドとは一線を画す〃バレアリック・ミュージック〃を紡ぎ続けている。
 ジャンルレスで物語性にあふれたイビサ発祥のバレアリック・ミュージックは、自由で垣根のない生き方をする彼の精神そのもの。映画ではそんな彼の生き方と島に息づく多彩な文化を、息をのむような映像とバレアリックな音楽に乗せて映し出す。
 台南生まれ新宿歌舞伎町育ちの映像作家リリー・リナエの長編初監督作。マドリード国際映画祭ドキュメンタリー最優秀撮影賞など受賞。2020年、日本、71分。
(10日から23日まで上映、字幕版)


【韓国映画特集】
◇白頭山(ペクトゥサン)大噴火
イ・ビョンホンとハ・ジョンウが初共演

 韓国を代表する俳優、イ・ビョンホンとハ・ジョンウが初共演を果たしたパニックアクション映画。
 北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で、観測史上最大の噴火が発生した。政府は白頭山の地質分野の権威である大学教授カン(マ・ドンソク)に協力を要請。カンは半島を崩壊させるほどのさらなる大噴火が起こることを予測する。タイムリミットは75時間…。韓国軍爆発物処理班の大尉チョ・インチャン(ハ・ジョンウ)は、作戦成功の鍵を握る北朝鮮人民武力部の工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)を探し出すべく奔走するが…。
 「彼とわたしの漂流日記」のイ・ヘジュン監督と、「神と共に」シリーズの撮影監督キム・ビョンウが共同でメガホンを取った。2019年、韓国、128分。
(24日から10月7日まで上映、字幕版)


◇SEOBOKソボク
余命わずかな男と、死なないクローン青年の運命は…

 永遠の命を持つ青年と、彼を守ることになった余命わずかな元情報局員の運命を描いたSFサスペンスドラマ。
 余命宣告を受けた元情報局エージェント、ギホンは、国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン人間、ソボクの護衛を命じられる。人類に永遠の命をもたらす可能性を秘めたソボクを狙い、さまざまな勢力が襲ってくる危機的な状況の中、逃避行を繰り広げるギホンとソボク。衝突を繰り返しながらも徐々に心を通わせていくが…。
 「新感染ファイナル・エクスプレス」のコン・ユが元情報局員ギホン、ドラマ「青春の記録」のパク・ボゴムがクローン青年ソボクを演じる。イ・ヨンジュ監督。2021年、韓国、104分。
(10月1日から14日まで上映、字幕版)

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