地域みんなで全力、笑顔

熊野江小・南浦中・地区合同運動会

　延岡市立熊野江小学校（田中芳郎校長、８人）と南浦中学校（柳田英人校長、１３人）および地区の合同運動会が１２日、南浦中運動場であった。「いつだって全力な僕らに笑顔のトロフィーを」のスローガン通り、全力で応援や競技に励み、一つのプログラムが終わるたびに、会場に大きな拍手が響き渡った。

　朝から小雨の降るあいにくの天気の中、プログラムの一部を省略して実施した。赤団団長の岩切晴海さん、白団団長の上妻優心さんのリードの下、互いに力強いエールを交換してスタート。応援合戦も、工夫を凝らしたダンスや掛け声で活気づけた。

　競技では、徒走、リレー、団技など、最後まで勝敗が分からない白熱した戦いを展開。競技に使う道具を運んだり、大漁旗を振ったりして運営を支える保護者や高校生らが、外周を並走して応援する姿も見られた。

　また、「表現」では、小学生が太鼓をたたきながら隊形移動を取り入れるなど工夫した「エイサー」を、中学生が終始激しい動きの「南浦中ソーラン」を披露した。

　地域の人が参加する「けつ圧測定」や玉入れ、魚釣りのように目当ての景品を釣る「つれるかな？」も大盛り上がり。最後は天気が味方し、いったん省略となった「家族対抗リレー」が復活実施された。復活を知らせる場内アナウンスに大喜びした子どもたちは全力でバトンをつなぎ、最後まで追い上げてくる保護者チームを突き放して勝利。

　無事に閉会が宣言されると、見守った地域住民らが立ち上がり、子どもたちの頑張りに大きな拍手を送った。