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10月3日、「こども落語チャンピオン大会」

本紙掲載日:2021-09-16
7面

全国から実力者5人出場

◆〃笑いのまち日向〃発信

 2009年から日向市で毎年行われている「ひむかの国こども落語全国大会」の歴代最優秀賞受賞者によるチャンピオン大会が10月3日午後2時から、同市文化交流センター大ホールで開かれる。国文祭・芸文祭みやざき2020分野別フェスティバルの一つ。チャンピオン大会の開催は初めてで、今回は実力者5人が出場。子どもたちの成長した姿を通し〃笑いのまち日向〃を発信する。観覧無料。

 出場するのは、過去11大会の歴代最優秀賞受賞者の中から、門司港亭小もじさん(22)=福岡県、本名・山下雄也=、ぷりん亭芽りんさん(21)=兵庫県、本名・荒木愛琳=、桜家尋(ひろ)エモンさん(21)=東京都、本名・太田尋=、しいのみ亭らんらんさん(14)=宮崎市、本名・鳥原蘭=、ひむか亭いちごさん(18)=日向市、本名・田島小春=の5人。


◆「地元背負って元気に」ひむか亭いちごさん

 このうち、地元日向市出身のいちごさんは、小学4年生から同市出身の落語家・柱大黒さん指導の「ひむかこども落語会」に所属。高校2年生だった2年前、第11回全国大会で最優秀賞に輝いた。

 出場できるのは高校3年生まで。昨年予定されていた第12回全国大会にも当然、出場するつもりでいたのだが、新型コロナウイルスの影響で中止となったため、気持ちにひと区切り付け、今春から県外で大学生活をスタートさせた。

 そこに舞い込んできたチャンピオン大会への出場の打診。「人前で落語を披露するのは2年ぶり。初めは『私には無理』と思ったが、両親から『昨年、今年と全国大会が中止になり、出たくても出られない人がたくさんいる』と聞かされ、声を掛けてもらったことに感謝して挑戦しようと決めた」という。

 「『こども落語』の仲間と会うのは久しぶり。みんなそれぞれに、きっと圧倒する落語を披露するだろう。私も地元を背負っているという気持ちは誰にも負けない。私らしい元気な落語を披露できるよう頑張りたい」と語る。

◆「少し大人になった僕たちの落語、見てほしい」桜家尋エモンさん

 また、尋エモンさんは第7、10回全国大会の最優秀賞受賞者。独学で落語を始め、全国大会には小学6年生から高校3年生まで7年間出場。大学3年生になった今も落語会を自主企画し、コロナ禍では無観客落語を動画共有サービスYouTube(ユーチューブ)で配信するなど、積極的に活動を続けている。

 「この日向市での全国大会は本当にアットホームで、市民の皆さんに毎年温かく迎えてもらった。年に一度、落語仲間と集まってお祭りに参加するような気持ちで日向市に行くのをすごく楽しみにしていた」と尋エモンさん。

 「今回、日向市に行くのは3年ぶり。また皆さんの前で落語を披露できることをとてもうれしく思う。子どもの時とはまた違う、少し大人になった僕たちの落語を見てほしい」と語る。

 当日は5人による〃落語合戦〃のほか、審査員長を務める同市出身の落語家・桂歌春さんと、全国大会の出場経験があり、審査員を務める春風亭弁橋さんによるプロの落語も楽しめる。

 また、地元の五十猛ひょっとこ申絆酉楽(しんきとらく)会による同市の伝統芸能「ひょっとこ踊り」の披露もある。

 問い合わせは、国文祭・芸文祭みやざき2020日向市実行委員会事務局(電話日向54・6111、市文化交流センター内)まで。



◆ここ見て聞いて楽しんで−いつもと違う〃こども落語〃きっと面白い
日向市実行委員会事務局次長の中田宏さん

 日向市教育委員会スポーツ・文化振興課の職員で、国文祭・芸文祭みやざき2020日向市実行委員会の事務局次長を務めています。

 今回出場する5人は、言うまでもなく皆さん実力者ぞろい。「こども落語」と銘打っていますが、5人のうち3人は20代です。成長した姿や、今も好きな落語を続ける姿を見ていただきたい。いつもと違う「こども落語」。そういう視点で見ていただけると、より楽しめるのではないでしょうか。きっと面白いと思います。

 現在、日向市文化交流センターの公式YouTubeチャンネルに随時、5人から届いたメッセージがアップされています。ぜひ、そちらもご覧ください。日向市向江町在住、43歳。


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