「バターサンド」の新商品を開発中

１２月の「桜マーケット」で発売へ−延岡商業高

◆菓ｔｅ−ｒｉ（椎葉）が協力

　延岡市の県立延岡商業高校（大迫良三校長、４３３人）は、１２月に実施する販売実習「桜マーケット」での発売に向け、椎葉村の洋菓子店「菓ｔｅ−ｒｉ」（かてーり、椎葉昌史代表）の協力で商品開発に取り組んでいる。１０日には生徒が考えたアイデアを発表するプレゼン大会がオンラインで行われた。

　同校は今年度、県のオールみやざき営業課が取り組む「高校生による県産品魅力向上販売促進業務」の２校のうちの１校に採択されており、菓ｔｅ−ｒｉの人気商品「バターサンド」シリーズの新商品を、パッケージデザインも含めて開発することになっている。

　商品開発は桜マーケットの実行委員会が担当。８月上旬に教職員に対して行ったプレゼンを経て約半数となった１４案が、今回に臨んだ。

　大会は、同校と椎葉代表、これまで同商品のパッケージを手掛けてきた延岡市のオノコボデザイン（小野信介代表）をインターネットでつないで実施した。生徒は自分が書いた商品のイメージ図やパッケージ案をカメラに写して説明。椎葉代表は「発想がすごい」、小野代表は「デザインがいい。（食欲を）そそりそう」など、それぞれの立場から評価した。

　すべての案を見た椎葉代表は「すごく面白かった。本当は全部やりたいが、今回は２案に絞りたい。今回できなくても近いうちに商品化できればと思う」と話した。

　全部で１３案を考え、そのうち「大人のためのワインバターサンド」を今回プレゼンした今村優菜実行委員長（流通経済科３年）は「どれが選ばれても楽しみ。（桜マーケットは）コロナ禍での開催なので安心して来てもらえるものにしたい。わくわくして来てもらって、満足感と笑顔を持って帰ってもらいたい」と意気込んだ。

　今回の結果については、後日、同じくオンラインで３者をつないで発表するという。また、来年１月には東京にある県の物産館で、開発した商品の販売活動を予定している。