「旅する絵本」第２弾

来月２２日に旅立ちイベント−延岡発

　１冊の絵本が旅をするように人から人へと手渡され、新しい物語や出会いをつむぐ「みなみのくにの旅する絵本」の旅立ちイベントが１０月２２日午後６時３０分から、延岡市幸町の駅前複合施設エンクロス２階で開かれる。旅立たせたい絵本１冊を持ち寄り、専用の布バッグに入れて互いに渡し合う。２５日から参加申し込みを受け付ける。

◆参加者を募集−２５日から受け付け

　「旅する絵本」は、絵本を通して幸福度の高い社会づくりを考える団体「えほん未来ラボ」（所在地非公開）が、「買う」でも「借りる」でもない新たな社会実験として２０１９年１２月にスタート。その後、感銘を受けた東京都町田市の有志が昨年８月、地域版として「まちだ旅する絵本」を立ち上げた。

　「みなみのくにの―」は、元門川町立図書館長で絵本セラピストの松田朝子さん（延岡市北一ケ岡）が発起人となり、エンクロスの協力を得て実行委員会を組織。全国３カ所目の取り組みとして宮崎県内をエリアに活動をスタートさせ、今年６月に第１弾となる１０冊が旅立った。

　今回は、その第２弾。旅立ち準備のほか、えほん未来ラボ代表の濱崎祐一（ドンハマ★）さんによる講演、絵本の読み聞かせ、交流会なども予定されている。

　１冊の絵本から１２人のつながりが生まれる仕組みになっており、受け取った人は絵本を楽しんだ後、「旅の記録カード」に読んだ感想などを記入し、フェイスブックやインスタグラムなどの専用ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）に投稿。受け取ってから２週間以内に次の人に手渡していき、１２人目で旅は終わる。絵本はいったん送り手の元へ戻され、そして再び、新たな旅へ出発する。

　対象は高校生以上だが、小中学生は保護者同伴であれば参加できる。参加費は布バッグを含む装備費として１０５０円。旅立たせたい絵本１冊を持ってくること。

　参加申し込みは２５日からエンクロス（電話延岡２０・３９００）で受け付ける。１０月１１日まで。ただし定員２０人になり次第締め切る。問い合わせは松田さん（電話０９０・４５１８・１５２６）まで。

　なお、今回の同イベントは県チャレンジ読書公募提案型モデル事業として実施し、１０月２３日には新富町、同２４日には都城市でも開かれる。