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鉢植えのモンステラに花

本紙掲載日:2021-11-01
7面
吉玉さん方で咲いたモンステラの花

延岡市の吉玉さん方

 「珍しい花が咲いたんですよ」と、延岡市土々呂町の吉玉ゆかりさん(46)が話すのは、自宅庭で栽培している熱帯原産常緑樹のモンステラ。通常、観賞用の株に花が咲くことはないとされているだけでなく、吉玉さん方の花は地植えではなく鉢に咲いており、「10年以上育てていますが初めてです」と喜んでいる。

 一度枯れてしまったが、生き残った株元から再生し、今では80センチ大の葉を広げるまでに成長。トウモロコシが実る時のような花芽が伸びているのに気付いてから3日ほどで、独特な形をした肉厚の花が開いた。

 モンステラは熱帯アメリカ原産で、20種類以上あるという。20センチほどの白い花の中心部には肉穂花序(にくすいかじょ)という棒状の実があり、熟すればデリシャス(美味)と語源の同じ「デリシオーサ」と称される希少なフルーツになるという。

 ただし、完熟するまでには1年もかかり、未熟なうちは針状結晶のシュウ酸カルシウムが含まれるためとても食べられるものではない。それでも吉玉さんは「食べるのが楽しみ。花芽のようなものがあと2個出ているので、咲いてくれれば」と期待していた。

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