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高文祭・九州、全国大会出場者紹介(1)

本紙掲載日:2021-11-05
7面
高文祭の全国、九州大会に出場する日向高校文芸部2年の黒木颯さん(左)と1年の黒木美紅さん

大舞台に臨む県北高校文化部

 高校生による芸術文化の祭典、第43回県高校総合文化祭は1日、全21部門の日程を終え、一部の部門を除いて、来年度の第46回全国高校総合文化祭(来年7月31日から東京都)や今年の第5回全九州高校総合文化祭長崎大会(12月10日から長崎県)などに進む作品、生徒が決まった。県北からは個人7人と2団体(1日現在)。大舞台に臨む生徒の意気込みや作品を紹介する。(随時掲載)

【文芸部門】日向高校文芸部

 日向高校文芸部(布留川文顧問、5人)からは、部長を務める黒木颯さん(2年)の小説「君の知らない温度」が散文部門で最優秀賞を受賞し、全国、九州大会に進むことが決まった。また、黒木美紅さん(1年)の俳句が九州大会に進む。

◆散文部門で最優秀賞全国、九州大会へ

小説「君の知らない温度」2年部長・黒木颯さん(16)

 散文は今回の宮崎大会で初めて出しました。賞を取れると思ってなかったので、最優秀賞はとてもうれしいです。

 作品は部落差別問題や偏見をテーマに、1年かけて完成させました。重いテーマなので、ねじれた性格の主人公など、登場人物の感情描写に特に気を使いました。

 全国、九州大会には初めて出場します。強敵ばかりなので、少しでも食らい付けられたらいいなと思っています。入賞も大事ですが、今は文芸部の認知度を上げたいな、と考えています。

 日向高校の文芸部は、歴史の古い部活動です。先輩たちが築き上げた伝統、文化を絶やしたくはありません。現在部員は5人ですが、私たちの活動、活躍が部員増につながればうれしいです。

◆俳句で九州大会初出場−1年・黒木美紅さん(15)

 宮崎大会には短歌と詩と俳句部門に作品を出しました。特に力を入れたのは短歌と詩だったので、俳句で九州大会出場が決まった時はびっくりしました。でも、初めて認められたのでうれしかったです。

 俳句は、日常のワンシーンを写真で切り取るように、その場の臨場感を表現するように気を付けました。あまり考えすぎることなく、ファーストインプレッションを大事にして言葉を紡ぎました。

 まだまだ九州大会で入賞するような力はないので、審査員の1人にだけでも響いてくれたらいいなと思っています。今後はもっと力を付けて、まだ書いたことのない散文にもチャレンジしたいです。

◆出品作◆
夜明け前アメンボ揺らす水たまり。
坂道にトンボが通る影法師。

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