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本を癒やし、本に癒やされ…

本紙掲載日:2021-11-06
7面
本を修理する参加者
図書館職員による絵本の読み聞かせ
入場者数を制限して行った「ブックリサイクル」

図書館まつりにぎわう−延岡

 延岡市立図書館(工藤靖治館長)は3日、読書週間(10月29日〜今月9日)の行事として、「第22回図書館まつり」を同市本小路の本館やカルチャープラザのべおか、隣接する社会教育センターで開き、多くの来場者でにぎわった。

 「本のお医者さん講座」には、事前に申し込んだ12人が参加。同館の職員は、背表紙が取れた場合やページが外れた場合など、実際に同館で行っている本の修理方法を説明した。また、修理時に欠かせない道具として、ビニールのりやでんぷんのり、のり付けする時に必要な竹串や筆などを紹介。職員は「セロハンテープは変色して跡が残るため、修理するときには修理用テープを使って」と注意点も話した。

 続けて、参加者は同館が事前に用意したページが破れた本と取れかかった本の2冊で練習した後、各自で持参した本を修理。竹串や筆を使って丁寧にのり付けし、のりが乾くまでクリップで固定してきれいに仕上げた。作業中には職員に質問したり、アドバイスを受けたりする参加者の姿も見られ、思い入れのある本を少しでも元の姿に戻そうと真剣な表情で修理した。

 ページが破れた本を持ってきた60代女性は「新聞で本の修理についての記事を読んで気になっていた。家でも挑戦したい」と笑顔で話した。

 この他にも、市民から集まった不用になった本を1人20冊まで無料でもらうことができる「ブックリサイクル」や同館職員が絵本や紙芝居の読み聞かせなどを行った「おはなし会」、16ミリ映写機を使って延岡市の50年間の歩みや宮沢賢治作「どんぐりと山猫」を上映する「映写会」が行われた。子どもから大人まで、多彩なイベントを楽しんでいた。

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