こども知事が仕事を体験

本紙掲載日：2021-11-17

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河野知事と意見交換する濵田さん（写真右）と田原さん（１３日、宮交シティで）

河野知事（右から２人目）と一緒に出展ブースを視察する３人のこども知事。知事の左隣は堀真広さん（三松小６年・小林市）

音楽やダンスで「未来みやざき子育て応援フェスティバル」を盛り上げた延岡男星保育士団

濵田さん（南小）、田原さん（椎葉小）ら－県

　公募で「こども知事」に選ばれた県内の小学生３人が１３日、宮崎市内で開かれた子育て応援イベントの表彰式への出席や出展ブースの視察など、河野俊嗣知事の仕事を体験した。県北からは延岡市の濵田ララさん（１１）＝南小６年＝、椎葉村の田原将希さん（１１）＝椎葉小５年＝が参加した。

　こども知事は、知事の仕事体験を通じて目標を高く持つことで、広く活躍する人材に育ってもらう期待を込め、県が公募している。当初は８月に県庁で体験を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期したため、「未来みやざき子育て応援フェスティバル」とタイアップした。

　体験に先立って、河野知事とこども知事が意見交換。濵田さんの「職員と接する時、指導する時に気を付けていることは」との質問に対し、知事は「職員から経験や情報をしっかり伝えてもらい、知事として判断することが大事」と、職場の雰囲気づくりの大切さを述べた。

　田原さんの「大雨や台風に負けない山や森にするにはどうすればよいか」」の問いには、「木材資源の供給や防災、環境問題など、いろんな面で森や山を守ることは大事。それが人々の生活を守り、豊かにしてくれていることを皆が知ることが大切」などと話した。

　フェスティバル会場で河野知事からこども知事に任命された３人は、子育て表彰式で受賞した個人、団体、企業に知事がそれぞれ表彰状を渡したのに続いて副賞を贈呈。その後、河野知事と子育て支援団体などの出展ブースを視察し、担当者の話を聞くなどした。

　知事に職員との接し方などを質問した濵田さんは「初めて知事に会っていろいろな話を聞けたので、将来の自分の夢の実現に生かしたいと思った」、森林や山の保全について聞いた田原さんは「貴重な体験ができ、良い思い出になった。将来は宮崎県産の木材を使ってお母さんたちの家を建てたい」と話していた。

◆延岡男星保育士団も活躍

　「未来みやざき子育て応援フェスティバル」（県、実行委員会主催）は１３、１４の２日間、宮崎市大淀の宮交シティで開かれ、乳幼児を連れた多くの家族らでにぎわった。

　アポロの泉会場では１３日、延岡市を中心に活動する延岡男星保育士団による音楽やダンス・遊びの舞台、県の子育て表彰式。１４日はヒーローショーや子育てトークショー、宮崎「税を考える週間」連携事業などを行った。

　紫陽花（あじさい）ホールには、行政や企業、子育て支援団体の紹介や子育て相談コーナーのほか、おもちゃ広場や工作コーナー、管理栄養士による栄養相談コーナー、似顔絵コーナーなどの各種ブースが並び、事前予約した家族らが利用していた。