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みんなを見守る「ミライアート」

本紙掲載日:2021-11-23
7面
「ミライアート」と、作品を手掛けたなないろ教室の子どもたち
ミライ・ステージのイベントの中で描く子どもたち(提供写真)

なないろ教室制作

◆延岡総合文化センターに展示中

 延岡市大貫町の子どものアトリエ「なないろ教室」の作品「ミライアート」が、同市東浜砂町の延岡総合文化センター大ホール前ロビーに展示されている。先月閉幕した国文祭・芸文祭みやざき2020の総合フェスティバル「いざや、みやざき宵まつり」の中の若者が主役のステージ「ミライ・ステージ」(9月、宮崎市)で描いた。

 同ステージは、1月に47歳で亡くなった延岡市出身の俳優で演出家、脚本家の本田誠人(まこと)さんが練った構想を、妻で演劇ユニット「あんてな」代表の泉さん(43)が中心となって受け継ぎ、制作した。

 本田さん夫妻と同教室のキッズアートインストラクター・miyu=酒井美由紀=さん(48)は、3人で子ども向けイベントを開催する仲。「(イベント中に)ライブで描けたら」と3人で話し合っていたという。

 当日は新型コロナウイルスの影響で小学4〜6年生6人だけが参加。「本当は全員で参加したい」と、当時の教室生68人全員が色付けした鳥を持参した。青い宇宙から描くということ以外は決めていなかったが、6人は筆を持った瞬間、楽しそうに描き始めた。miyuさんも加わって描き進めるとどんどんにぎやかになり、明るく照らす太陽はほほえみの表情に、太陽の周りは〃なないろ〃に包まれた。太陽の周辺に持参した鳥を飾り付け、70分の時間内に完成。

 瀧本といろさん(10)は「コロナでたくさんの人がつらい思いをしている。少しでも笑顔になればいいなと思った」と話した。

 作品の展示は、泉さんが同センターの青井雄二館長に相談し実現した。青井館長も「見ると元気が出る。来場者も喜んでいるしありがたい」と感謝。泉さんは「みんなを見守っているかのよう。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話した。

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