狙う頂点昨年の雪辱を−延岡学園

第４２回県高校弓道選手権大会

◆「このメンバーなら勝てる」

　夏の高校総体を制した延岡学園は、１年生２人、２年生１人の若いチームで優勝。初めての大舞台へ挑む海田優音、若松聖高は「これまでやってきたことが出せた」と喜びつつ、「気持ちを切り替えた」と全国に向け、練習に励んでいる。

　１週間前に長崎であった九州新人大会。優勝すれば全国が決まる決勝で競り負け、この大会に懸けた。新人大会は５人制だったため、落ち込む気持ちを抑え、短い期間で３人立ちに切り替え、準備した。

　迎えた今大会。安定した成績で決勝に進んだ。準決勝までの成績から、力を出せば圧倒できるはずだった決勝。相手がこの日一番の成績で並ぶ。「焦ったが深呼吸で気持ちをリセットした」。話せない中、普段通りの深呼吸で心を整えた。

　１人が１射ずつ放ち、当てた数で競う射詰。本田晴基主将は「１年生が緊張の中で当てて頑張っている。自分も頑張らないと駄目だ」と気を引き締めた。１回目は並んだが２回目で全員が当て、優勝を決めた。

　「一瞬喜んだ」と言う１年生とは対象的に「（１年生に）プレッシャーをかけてしまった」と反省する本田。昨年は同じ大会で、先輩たちと全国３位を経験している。今回は先輩として「３位で終わりたくない。１位を取りたい」と力を込める。

　全国のレベルも高いが「きちっと行けば見えてくる」と奥村恵顧問。奥村裕子監督は「いつも通りできれば。無心で引いてほしい」と願う。

　「このメンバーならやれば勝てる」と３人。頂点を取りに行く。