創造力育む「テープのせかい」

こども未来創造機構（仮称）スタートアップ事業−延岡

　子どもたちに創作の楽しさを伝える「つくってたんけんテープのせかい」は８日、延岡市長浜町のヘルストピア延岡キッズルームであり、幼児らが色付きテープを使った遊びを楽しんだ。学校、地域、家庭の３者をサポートする「延岡こども未来創造機構（仮称）」によるスタートアップ事業の一環で、３〜６歳児を対象としたこの日は、親子約６０組が訪れた。

　カラフルな合成繊維製テープが縦横無尽に張り巡らされた会場で、幼児らがテープを体に巻き付けたり、加工してオリジナル作品制作に励んだりして思い思いの時間を満喫。笑顔のわが子を写真に収める保護者の姿も目立った。

　壁に張られたひもに何本ものテープを垂らして色鮮やかな風景づくりに没頭した同市出北の松田光翔ちゃん（６）は、完成度に満足した様子で「きれいにできた。こんなにいっぱいのテープを見たのは初めて。すごく面白かった」とにっこり。母・光夏さん（２９）は「新型コロナウイルスの影響で親子で出掛ける機会が少なかったので、こうした催しは助かる」と話した。

　企画した市経営政策課の大菱池遼さん（２３）は「立体的な物の姿を捉える感覚、色や形の複雑な絡み合いから生まれる創作の魅力に気付き、創造力を伸ばしてもらえれば」と話した。

◇２９日は小学生対象

　同イベントは２９日にも小学生を対象に実施を予定している。会場はヘルストピア延岡２階のプレイルーム。保護者の付き添いが必要。

　午前１０時から、延岡の自然を再現する創作活動「のべおかをつくろう！」、同１１時３０分くらいから「テープの世界を探検しよう！」。この二つは２１日までに参加申し込みが必要。

　午後１〜３時は「自由に楽しもう！」で、申し込みは必要ない。

　いずれも参加は無料だが、入館料が別に必要。午前の部の申し込みは２次元コードから。問い合わせ先は市経営政策課（電話延岡２２・７０７４）。