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SDGsな陶芸作品展−虎彦サロン

本紙掲載日:2022-01-15
7面
虎彦サロンで22日まで開催中の「SDGsな釉薬」作品展と冨岡徳昭さん

冨岡徳昭さん(川南町)

◆キリンが食べ残した枝の灰で色づけ

 川南町在住の陶芸家、冨岡徳昭(やすあき)さん(53)の作品展「SDGsな釉薬(ゆうやく)」が、延岡市幸町の虎彦サロンで開かれている。22日まで。開場は午前8時〜午後7時(最終日は同4時)。

 冨岡さんは神戸市出身。子どもの頃から植物と陶芸の両方に興味があったという。当時、高鍋町にあった南九州大学の園芸学部を卒業後、川南町の樹木生産会社に22年間勤めた。30歳の時に陶芸教室に通い始め、44歳で「とみ徳」として独立した。

 冨岡さんは現在、陶芸家として活動しながら、宮崎市フェニックス自然動物園にキリンの餌となるカシの葉を枝ごと納品している。SDGs(持続的な開発目標)の取り組みの一つとして、キリンが食べ残した枝を自宅のストーブで燃やして暖を取り、出た灰を釉薬の材料として利用。「無駄なものが一切出ないSDGsな作品作り」をしているという。

 今回の作品展では、カシの枝の灰を使った釉薬で仕上げた素朴な黄土色の茶わんやマグカップを展示。この他にも、青と白のコーヒードリッパーや急須、花瓶など日常生活に溶け込む約400点が並んでいる。販売も行う。

 冨岡さんは「楽しく使っていただければ、作り手としては一番です」と話している。会期中は、18日を除いて基本的に来場するという。

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