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夢への一歩をサポート

本紙掲載日:2022-01-19
7面

日向市が中学生3人の取り組みを助成

 日向市の将来を担う人材育成のため、同市は2018年度から、市内の中学生が日ごろ思い描いている将来の夢や希望に向かってチャレンジするための活動を募集し、その取り組みを支援する「日向市子どもの夢サポート事業」を行っている。必要経費に対して最大30万円を補助するもので、今年度は3年生3人が貴重な体験をしてきた。紙面で紹介する。


◆憧れの選手のチーム練習に参加−世界で活躍できるバドミントン選手になりたい−東郷学園9年・吉田帆波美さん

−−応募した動機を教えてください。

日常生活では得ることのできない体験ができ、自分の将来の夢に一歩でも早く近づけるチャンスだと思ったからです。

−−夢を教えてください。

憧れの山口茜選手に会い、技術面はもちろん、精神面でもたくさんのことを教わることです。

−−何をしてきましたか。

山口選手が所属する熊本県の再春館製薬所バドミントンチームで昨年11月22、23の2日間、練習に参加してきました。

−−特に印象に残っていることは何ですか。

選手やコーチを交えて試合をしたことです。試合途中やその後のアドバイスが的確で分かりやすかったです。コーチとの1対1での練習で、私がきつそうにしている時、選手が「ファイト、頑張れ」などの声援をくれたことがとてもうれしかったです。

−−対応してもらった人からの胸に響いた言葉はありますか。

「自分を信じ、努力を積み重ねてきた分、結果がついてくる」という言葉です。これから何があっても自分のことを信じて努力していきたいです。

−−活動後、自身で変化したことはありますか。

できなかったことや苦手なことが、監督やコーチ、選手のアドバイスのおかげで克服でき、今ではそこをうまく使ったプレーをすることができるようになりました。

−−当面の目標や抱負を教えてください。

メンタル面から技術面まで、教わったすべてのことを生かし、高校で全国大会に行き、有名な選手になりたいです。

−−改めて将来の夢を教えてください。

再春館製薬所の選手のような、世界で活躍できるバドミントン選手になることです。


◆実業団の練習を体験−子どもたちに夢や希望を与えるバドミントン選手になりたい−日向中3年・松本友駿さん

−−応募した動機を教えてください。

学校でこの事業のプリントが配られ、日本トップクラスの選手の方と練習がしたくて応募しました。

−−夢を教えてください。

子どもたちに夢や希望を与えられるバドミントン選手になりたいという夢です。

−−何をしてきましたか。

昨年10月14、15の2日間、富山県高岡市にあるバドミントンの実業団、トナミ運輸の練習に参加しました。

−−特に印象に残っていることは何ですか。

選手の皆さんの技術の高さや迫力に驚きました。改めて自分もこうなりたいと感じました。

−−対応してもらった人からの胸に響いた言葉はありますか。

「希望じゃなくて野望を持つ」という言葉です。なりたいなどの希望ではなく、なるために何をするかを考えて行動したいと思いました。

−−活動後、自身で変化したことはありますか。

練習の取り組み方や、試合での気持ちの持ち方などを意識するようになりました。

−−当面の目標や抱負を教えてください。

今回教わったことを生かして、高校ではインターハイに出場し結果を残したいので、日々の練習に全力で取り組みたいです。

−−改めて将来の夢を教えてください。

子どもたちに夢や希望を与えられるバドミントン選手になれるよう頑張っていきたいです。


◆首都圏の出版社などを見学−本の編集者になって、多くの人に読んでもらいたい−富島中3年・黒木杏珠さん

−−応募した動機を教えてください。

先生に勧められ、将来したい仕事を実際に見たり、話を聞いたりできるので応募しました。

−−夢を教えてください。

本の編集者です。本が好きなので、本に携わりたいです。そして、少しでも多くの人に本を手に取ってもらいたいと思っています。

−−何をしてきましたか。

昨年12月24、25の2日間で大村製本、新潮社、集英社、角川武蔵野ミュージアムに行きました。本の編集について教わりました。

−−特に印象に残っていることは何ですか。

一日で数え切れないほどの量を製本したり、本の編集は一人で何人もの作家さんを担当したりしていて、本ができるまでにたくさんの人が働き、苦労があるのだと知りました。

−−対応してもらった人からの胸に響いた言葉はありますか。

どの会社でも言われた「中学生だからできること、好きなことを失敗を恐れずに挑戦する」という言葉です。これからもいろいろなことに挑戦していこうと思いました。

−−活動後、自身で変化したことはありますか。

本に携わる人たちは、本に対する思いが強く、いろいろな本を読んでいます。私もたくさんの本を読んで知識を付けたいと思いました。

−−当面の目標や抱負を教えてください。

文章をすぐ理解したり、良い作品を作家さんと作るために、たくさんの知識が必要です。いろいろなジャンルの本を読んでいこうと思っています。

−−改めて将来の夢を教えてください。

たくさんの人に本を手に取ってもらい、本を読むことの大切さ、良さを知ってもらえたらいいなと思っています。


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