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小説「飛び地蔵」あります

本紙掲載日:2022-01-21
7面
久しぶりに発見され話題になっている「飛び地蔵」の小説

美郷町商工会北郷支所

 「十数年ぶりに日の目を見ました」と話すのは美郷町商工会北郷支所の職員。「火伏せのお地蔵さん」として知られる、同町宇納間の宇納間地蔵尊が、その昔、市木地区にあった時代の話をまとめた「飛び地蔵」の小説が、同支所の倉庫から発見され、話題になっている。

 名僧行基の作とされる宇納間地蔵尊が、天正年間の大友宗麟による戦火を退け、享和年間には内藤藩江戸屋敷を大火から守ったという伝承を基に、イメージを膨らませて物語にした。作者は日向市東郷町出身の秋篠哲也(本名・都甲昌司)さん、挿絵は延岡市の吉田正實さん。

 夕刊デイリー新聞には34回にわたって連載され、その後、美郷町の長田利光さんが企画委員長となって2008年2月に出版された。当時は話題になったが、商工会の組織変更もあり、いつしか倉庫の片隅に追いやられ、忘れられた存在になった。

 本があることを知った関係者から「懐かしい」との声が挙がり、ある程度、冊数もあることから「欲しい人がいれば」と、もう一度PRすることに。1冊500円で販売中で、問い合わせは同支所(電話美郷62・5895)。

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