「どれだけやれるか楽しみ」

感染対策を徹底し練習−星雲ラグビー

　九州の出場権を獲得した延岡星雲。大会を控え、同校グラウンドで日々調整に励む。「なかなかやれる機会はなく、経験になる。どれだけ体を張ってディフェンスで粘れるかがポイント」と池田監督。初戦に向け意気込んでいる。

　まん延防止等重点措置の影響で部活動は停止となっているが、ラグビー部は九州大会の出場が決まったことから、特別に練習を許可されている。練習は手袋とマスクを着用し、アルコール除菌を徹底するなど感染対策を講じて実施。全体練習のほかに個別練習を取り入れ、感染リスクを高めないよう神経をとがらせる。

　部員の半数以上が未経験。高校から始めたばかりだが、中学時代に陸上の短距離で全国大会に出場した選手もおり、個々のポテンシャルは高い。池田監督は「まだまだ経験は浅いが、今後が楽しみな存在ばかり」と話す。

　スピードのある小椋洋翔と重黒木将迪が速さで突破し、吉川を軸としたＦＷ陣が泥臭くトライにつなげるのが攻撃パターン。昨年１２月に行った合宿でスタミナ強化し、連係にも磨きをかけた。

初戦から格上との対戦になるが、主将の永田祥悟は「自分たちがどれだけやれるか楽しみ」。吉川は「厳しい戦いになるけど、逃げずに体を張り続ければチャンスはある。どれだけアタックできるか楽しみ」。初の大舞台に向け気持ちを高めている。


◇悔いのない試合を−重黒木将迪
「今まで苦しい練習や合宿を乗り越えてきたので、出し切って悔いのない試合をしたい。スピードを生かして外からトライを取りにいきたい」


◇最後まで全力−小椋洋翔
「泥臭く最後までタックルで粘るなど、星雲のラグビーを見せたい。苦しい場面は多いと思うが、その中でもプレーでチームを鼓舞して、最後まで全力を出し切りたい」