西臼杵代表に谷川さん（日之影町職員）

第１６回わけもんの主張予選会

　若者が選挙や政治について意見を発表する「第１６回わけもんの主張」の西臼杵予選会の結果が発表され、最優秀賞に日之影町分城の町職員、谷川由希さん（２３）＝町民福祉課勤務＝が選ばれた。県市町村選管連合会西臼杵支会（甲斐通久支会長・高千穂町選挙管理委員会委員長）主催。

　高千穂町、日之影町、五ケ瀬町から各２人計６人が参加。１月２２日に本人が会場で意見を発表する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり、３町の教育長、西臼杵支庁長、甲斐支会長の５人による書類審査で決まった。

　谷川さんは、選挙の投票率が低いのは今の政治に不信感があるからと考え、新型コロナに対する政策や政治家の不祥事に触れて「国民と国の間にギャップが生じているのではないか。『国民のために政治に携わる者』という認識を改めて持ち、言動を振り返ることが重要」と指摘した。

　また、モンテスキューの「もし偉大な人間になりたいのなら、人の上に立つのではなく、人々と同じ場所に立たなければならない」という言葉を紹介して、「元々国民と同じ立場だった者が選挙によって選出されたのであれば国民のために尽くし、同じ立場となって政治をなさなければならないのでは」と提起。

　「私も国民の一人として、これからも積極的に政治に参加したい。お互いが信頼し、寄り添えられる未来に向けて、これからの政治に注視していきたい」と、決意の言葉で締めくくった。

　谷川さんは「最優秀賞と聞いて驚いた。実感はまだないが、改めて政治について考えるとても良い機会になりました」と話した。谷川さんは西臼杵代表として県大会に進む。同感染症拡大予防のため、県大会も書類審査で行われる予定。