エンクロスに花のオブジェ

撮影が楽しめます

　県産の生花をふんだんに用いた豪華なフォトスポットが、延岡市幸町の駅前複合施設エンクロスに設けられている。県産の花の魅力に触れ、消費拡大につなげることを目的とした県の事業。延岡生花地方卸売市場（岡田明利代表取締役）の組合員企業４社が、交代で装飾し、訪れる人たちを和ませている。２７日まで。

　コロナ禍で生花の消費も落ち込む中、「県産の花の美しさを多くの人に見てほしい」と企画。委託された同市場が、組合員企業に呼び掛けた。

　当初３社の予定だったが、複数社によるバトンリレー形式の取り組みが県から評価され期間を延長。４社で行うことになった。岡田代表によると、県産のスイートピー、ラナンキュラス、ダリアなどの花を生かし、各社がラフデザインを描いた上で飾り付けているという。

　今月４日から始まり、第１弾は「グランドフラワー」、１０日からの第２弾は「フラワーショップまつだ」が担当。２社ともにバレンタインデーに合わせ、ピンクや赤を基調にしたデザインやハート形のオブジェなどで楽しませた。

　１６日からは「グリーンプラザ東海」に「プチフルール」が協力し、「旅立つ君へ」のテーマで展示。開いた木箱の中にぎっしりと詰められた花が、マグカップ、ケーキ皿なども一緒に飾られており、黄色やオレンジ、白など、色鮮やかな空間が広がっている。２２日からは「岡田花店」が展示予定。

　岡田代表は「コロナで（多くのセレモニーが中止になるなど）花を飾る機会も少ない中、技術を生かしたい花店、生産者の双方にとってやりがいになっている」と話し「地元の花屋さんが腕を振るった。ぜひ興味深く見て、写真を撮ってほしい」と呼び掛けた。