「やった！」「おっきい！」−南方小３年生

空飛ぶ新玉ネギ収穫を体験

　延岡市立南方小学校（柳瀬智文校長、６７９人）の３年生１２７人は８日、同校西側にある２・５アールの畑で育ててきた同市特産の「空飛ぶ新玉ネギ」（品種名トップゴールド）を収穫した。

　同市野田に住む農家、甲斐俊行さん（７７）を講師に、２００１年から毎年行っている体験学習で、畑も甲斐さんが提供。児童たちは昨年１０月２６日の苗植え以来、３日に１度の水やりや草取りに参加したり、成長の様子や育て方を劇やニュース形式で発表したりしながら、タマネギへの理解を深めてきた。

　この日、児童らは畝に沿って、クラスごとに整列。青く伸びた葉の根元をしっかりと両手でつかみ、１人５本ずつ収穫した。真剣なまなざしで作業していても、大きいものを引き当てると表情がパッと明るくなり、「やった！」「おっきい！」など声を上げながら、隣の児童と喜びを分かち合っていた。３０分ほどをかけて約１６００本を収穫した。

　４組の石田桐也さん（８）は「土が硬いところもあって大変だったけど、大きいものが収穫できた時は、めっちゃうれしかった。収穫したタマネギは、サラダにして食べたい」。

　甲斐さんは「今年は１３４日中１１５日が晴れ、快晴率は８５％。タマネギは日照時間が長いほど（品質が）良くなるので、今までで最高の天候だったと言ってもいい」と話し、「半年に及ぶ学習の中で、子どもたちも素晴らしく成長したと思う。これからも、空飛ぶ新玉ネギの良さを全国に発信していってほしい」と目を細めていた。