「ＮＥＷノベオカ」を−岡富中生徒会

中学生らの〃声〃市に届ける

　当事者として豊かな延岡市づくりに参画していきたいと、岡富中学校（粟田茂樹校長）の生徒会執行部は１７日、読谷山洋司市長を訪ね、市内の中学生らから集めた「こういう延岡にしたい」「こんな延岡になってほしい」という〃声〃を届けた。

◆風車プロジェクト

　同校生徒会執行部が市内すべての中学校に呼び掛け、取り組んできた風車（かざぐるま）プロジェクト「私が描く未来風車に思いを乗せて！」の集大成。

　風車は、河津桜と菜の花が見頃だった先月、同市野地町の五ケ瀬川右岸堤防（愛称コノハナロード）に約１５００本を設置。一昼夜展示した。

　例年は、市民団体が同所で行う観光イベント「延岡花物語このはなウォーク」を盛り上げるために行うが、コロナ禍でイベントが２年連続の中止となった今年は、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の１１番目「住み続けられるまちづくりを」を意識。風車を作る際、一つ一つに「こんな延岡に…」という思いを書き込んでもらった。また、初めて地域の人や保護者にも製作を依頼した。

　撤収後は、それぞれのメッセージを切り取って、内容を分析し、市への届け方について執行部で検討していた。

　この日は、執行部の２年生４人が教員らと訪れた。金丸月音会長（１４）は「延岡の活性化に向け、自分たちも関わっていく当事者意識を持つことが目的」と趣旨を説明。山口凜子副会長（１４）と城後陽呂副会長（１４）が、メッセージの内容を説明した。

　その後、第６次延岡市長期総合計画後期基本計画のキャッチフレーズ「輝く未来へあなたが主役新延岡物語」に合わせて、「ＮＥＷノベオカ」の文字が浮かび上がるように貼り付けた約１５００枚のメッセージカードを披露。「自分が思い描く延岡の未来に、自分たちで関わっていけるといいと思う。掲示するなど、市役所で活用してくれるとうれしい」と要望した。

　また、市内すべての中学校で取り組んだことを形に残したいと制作したリレー動画も披露。後藤慶副会長（１４）は、「未来の延岡に対する各学校の思いを一つの動画にした。市役所のモニターなどで流してもらえたらうれしい」と話した。

　読谷山市長は「思い付いただけでなく行動に移し、しかもみんなを巻き込んだことがうれしいし、私たちにも刺激になった。形にするためにも生かしたい」と話した。