卒業式に浜端さんの「カーテンコール」

自分たちの思い乗せ作詞−細島小６年生

　日向市細島の市立細島小学校（吉弘哲章校長）の６年生１５人は２４日に行われる卒業式で、細島ゆかりのシンガー・ソングライター浜端ヨウヘイさん（３８）のオリジナル曲「カーテンコール」を歌う。

　浜端さんは京都府出身。父親は細島出身で「中学生の頃まではお父さんにくっついて『おばあちゃんちに行くぞ』と、何回も細島に来ていた」という。

　その後しばらく遠のいていたが、昨年６月に同市で単独ライブを開き、同１１月には同小を訪れて子どもたちに歌を届けた。その時の一曲が、人生の節目を迎え、次の一歩を踏み出す人に贈る「カーテンコール」だった。

　その後、浜端さんの歌に魅了された６年生や担任の今田拓晃教諭から「浜端さんの歌を卒業式で歌ってみたい」との声が上がった。さらに自分たちで考えた歌詞を織り交ぜて歌うことを、浜端さんに快諾してもらったという。

　６年生で話し合い、自分たちで考えた言葉をつなげ、メロディーに合うか確かめながら「今、中学へ向かう」「卒業するけれど抱えきれない思い出も残せたはずだから」などの歌詞を考えたという。

　海野逞（たくま）さん（１２）は「『カーテンコール』のサビが一番好きです。小学校では楽しかったことも悲しかったこともあったけど、みんなが支えてくれたから今があります。本番は緊張せずに頑張って歌いたいです」。今田教諭は「自分たちの思いをしっかり歌詞に乗せて、思い出に残る卒業式にしてほしい」と話す。