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細島みなと祭り継承するには

本紙掲載日:2022-04-02
7面
細島みなと祭りの継承について発表し、最優秀賞に輝いたグループ(17日、日向市中央公民館)
課題型学習最終発表会に参加した日向高校フロンティア科2年生ら

日向高フロンティア科が発表

 日向市が策定した市総合戦略の施策を調査、研究している日向高校(星衛俊一郎校長)のフロンティア科2年生41人による課題型学習最終発表会が17日、日向市中央公民館であった。「日向市の魅力を向上させるには」をテーマにした約2年間にわたる研究の集大成を披露した。

 市は、若い世代の郷土愛を育て、市の将来を担う人材を育成しようと、同校と2016年8月に包括連携協定を締結。以来、生徒の課題型学習に対する支援を続けている。

 生徒はグループごとに、市総合戦略に掲げられた施策を参考に課題を設定。市や関係機関の担当者から指導を受けたり、現地視察やアンケート調査などを通して1年生時から研究を進めてきた。

 この日は、4〜6人の8グループが順に登壇。林業や市街地の活性化、防災、子育て支援、伝統文化の継承など、高校生ならではの視点、着眼で取り組んだ地域課題を挙げ、具体的な解決策などを提言した。各グループの発表は十屋幸平市長らが審査した。

 最優秀賞に輝いたグループは「細島みなと祭りの継承」をテーマに発表。祭りを盛り上げる太鼓台の担ぎ手不足に着目し、地域の人口減少、若者の太鼓台への認知度不足、関心の低さ、太鼓台保存会と地域外の人と温度差があることなどを要因に挙げた。

 その上で、保存会や市に対し、集客目的ではなく、担ぎ手を集めるためのポスター制作、市のデジタルパンフレットに祭りを紹介、観光モデルコースに夏限定の細島みなと祭りコースを設定することなどを提案した。

 最後に「祭りは貴重なコミュニティーの場。それを守ることで住みやすい町づくりに貢献できる。祭りが大きくなれば、集まるお金も大きくなり経済効果も期待できる。継承のためにも、太鼓台の担ぎ手を増やしたい」などと結んだ。

 講評で十屋市長は「いずれも素晴らしい発表だった。ふるさとを愛する心をずっと持ち続けて、若い力で日向市を元気にしてほしい」と期待を込めた。

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