ギャラリーかわなか−移転１周年記念で絵画展

国内人気画家７人の３３点・延岡

　延岡市伊達町のギャラリーかわなか（川中啓二代表）は「移転一周年記念絵画展」を、１７日まで同所で開いている。広く来場を呼び掛けている。

　佐土原町出身でこの春に東京芸術大学大学院を卒業した新鋭の津絵太陽氏、延岡の風景を数多く描いている長岡卓氏（大分県在住）、古典技法のテンペラ画を手掛ける日賀野兼一氏（福岡県在住）ら、国内人気画家７人の計３３点を展示・販売している。

　このうち、津絵氏は美郷町南郷渡川から旧満州の開拓団に参加していた曽祖父の足跡を追い、入念な取材から当時の風景を描いた作品で多方面から注目を集め、昨年は日本橋高島屋での個展を成功させた。今回は超写実的な静物画が出品されている。

　長岡氏の作品は延岡植物園をロケーションとした新作「菜の花畑」をはじめ、初夏の祝子川や家田湿原などこの時期にぴったりな風景画。日賀野氏は１０日、会場を訪れるという。

　ギャラリーかわなかは県道拡幅工事に伴い、昨年４月に旧店舗から約５０メートル北側の現在地へ移転。自然光が差し込む天井の高さ３メートルのゆったりとした展示室やテーブル席の喫茶スペースを備え、くつろぎながら鑑賞を楽しむことができる。

　川中代表は移転１周年を振り返り、「たくさんの方に来ていただき、アートや歴史・文化の好きな方が集う場所になってきたと思う」と感謝。新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く中、「すてきなアートに触れて、少しでも豊かな時間を過ごしてもらえれば」と話している。

　入場無料。開場は午前１０時〜午後６時。１４日は休み。