役場玄関を彩るアート作品−門川町

地元企業のビー玉とプラパネル使って

　門川町役場の玄関壁面に今月上旬から、地元企業で製造されたビー玉とプラスチックパネルを使った透明感あふれるアート作品が設置され、来庁者を明るく出迎えている。

　昨年５月に供用を開始した新庁舎に飾ろうと、町内の若手経営者や若手町職員でつくる町有志会（金丸亨会長）が企画した。

　使われているのは、国内唯一のビー玉製造メーカー松野工業宮崎門川工場（同町南町）のビー玉と、プラスチック成形などを手掛ける安井（同町加草）のプラスチックパネル。

　今年１月に町在住者や町内の事業所で働く人を対象にデザインを募集したところ、先月開いたワークショップで制作された作品と合わせ、約１８０点の応募があった。

　安田修町長、材料を提供した地元企業２社の関係者らが審査。絞り込んだ６０点のデザインを基に、町有志会メンバーが四角形のプラスチックパネルにビー玉２４７個を並べて仕上げ、玄関壁面に展示した。

　使われているビー玉の色は６色（白、赤、黄、青、紺、緑）で、門川湾に浮かぶ乙島や町のマスコットキャラクター「びろっぴー」、尾末神社大祭で担がれるだんじりなどが描かれている。

　町有志会メンバーの一人、町職員の徳田康倫さん（３３）は「応募数が予想以上に多く、うれしかった。来庁者の皆さんに明るい気持ちになってもらえたら」。また、このアート作品は今後も常設される予定で「子どもたちが考えたデザインも多く展示されている。将来、自慢してもらいたい」と話している。