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稚アユ11万匹を放流

本紙掲載日:2022-04-19
7面
延岡五ケ瀬川漁業協同組合による稚アユの放流(大瀬川)
放流体験に参加した延岡小4年生

延岡五ケ瀬川漁協−延岡小4年生も体験

 延岡五ケ瀬川漁業協同組合(須田政道組合長)は18日、延岡市大貫町のかわまち交流広場前の大瀬川で稚アユ約11万匹の放流を行った。

 この日は、同組合が主催する恒例の放流体験もあり、延岡小学校(工藤寿充校長、415人)の4年生58人が参加。持参のバケツから一斉に放流した児童たちは、8〜10センチの稚アユが元気よく泳いでいく姿に歓声を上げた。見守った須田組合長は「放流はアユ資源保護のため重要なこと。子どもたちが川やその資源について学んでくれるのはうれしい」とにっこり。

 富山颯太さん(9)は「こんなに小さなアユたちが大きくなって帰ってくると聞いてすごいと思った」。山本麻梨乃さん(9)は「アユの命がかかっていると思うと緊張した。元気に帰って来てほしい」と話した。

 同組合が所属する県内水面漁業協同組合連合会から放流事業を委託されている中村養魚場(宮崎市)の中村英孝社長によると、稚アユは延岡近郊で取れたアユから採卵し、3〜4カ月かけて育成したもの。放流後は1日当たり1・5〜2キロほどの速度で、川を遡上(そじょう)。20〜25センチほどに成長し、秋に産卵のため下ってくるという。

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