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ジオラマでよみがえった高千穂線

本紙掲載日:2022-04-22
7面

川南町の藤並さん製作

◆2畳大に延岡〜高千穂50キロ

 「自然の中を走るローカル線はいいですね。トンネルをくぐる時なんかはわくわくします」と話す川南町の藤並克己さん(62)。このほど製作した旧高千穂線のジオラマが、愛好家たちの間で好評を博している。

 旧高千穂線はかつて延岡市と高千穂町を結んでいた鉄道路線で、日本国有鉄道(国鉄)が1972年に日之影線から延伸開業した。87年の国鉄民営化の際にJR九州へ承継され、88年に第三セクターの高千穂鉄道へ転換された。

 急峻(きゅうしゅん)な山々と深い渓谷を横断する同路線は、車窓から望む雄大な景色で人気を博したが、2005年に襲来した台風14号の影響で二つの橋梁(きょうりょう)が流失。土砂崩れなどの被害も重なり、08年に惜しまれながら廃線となった。

 藤並さんは「鉄道マニア」。ジオラマはプラレール好きが高じた趣味の一つで「ずっと作ってみたかった」という今作は19年に作り始めた。動画などで細かい箇所を調べながら毎日2〜3時間ずつコツコツ作業し、昨年の暮れに完成させたという。

 2畳ほどのベース板に、在りし日の高千穂線約50キロメートルの魅力を詰め込んだ。白煙立ち上る赤白煙突が印象的な延岡市街、うっすらと雪化粧した日之影・高千穂の大自然などを列車が走る懐かしい風景が見て取れる。

 国の重要文化財で、根強いファンも多い綱ノ瀬橋梁および第三五ケ瀬川橋梁、国内の鉄道橋として最も高所にある高千穂橋梁などの鉄骨部分はプラ材や木棒を組み、さびやコケの着色で年季が入ったさまを表現。

 景観に溶け込む無筋コンクリート製充腹アーチ橋として定評がある小崎橋梁などのアーチ部分は、発泡スチロールで作った土台にベニヤ板を立て、石こうを塗ることで重厚感を持たせた。

 溶かした樹脂を流し固めた水面(みなも)には建築物や、庭の木の枝などで作った樹木が映り込む。水場ごとに異なる水深や橋脚回りの水流、水しぶきの見せ方にもこだわった。

 「車両よりも好き」と話すレールには特に力を入れた。自在に変形できるフレキシブルレールを使い、列車が脱線しないようカーブを調節。細かく勾配を付けることで列車特有の走行音まで再現されている。

 川南町で生まれ育ち、物心ついた時から鉄道が好きだった。日之影町出身で南満州鉄道の機関士を務めていた父一芳さんの影響といい「沿線を歩く時はレールを眺めるのが何より楽しみだった。今もレールを見ているだけで一日中過ごせる」と笑う。

 父と鉄道について話した記憶はほとんど残っていない。それでも「レールに耳をつけてみろ」という言葉と当時の体験は覚えている。

 言われるまま耳をつけると遠くから「カタンカタン…」と列車の気配、しばらくして鳴り響く踏切の警報器。その瞬間「警報器が鳴る前に列車が来るのが分かるなんてすごい」と感動し、レールのとりこになった。

 「単線のローカル線が好き」といい、高千穂線についても、のどかな風景が見られること、車両一台がようやく通れる幅のトンネルや崖、高所を走る時の高揚感などを魅力に挙げる。

 そんな藤並さんだが、高千穂線に乗った経験は数えるほどしかない。年に1、2回、高千穂町出身の母フサ子さんの実家へ行く機会はあったが、運転免許を持たない両親に代わり叔父が車で送り迎えしてくれていたため、長年憧れのような思いを募らせていたという。

 ジオラマにはそんな当時の記憶と思いを詰め込んだ。イメージによる再現も織り込みつつ「車から高千穂線を眺める時間が一番の楽しみだった。われながら趣味でここまでのジオラマができるとは思っていなかった」と胸を張る。

 現在は、同路線の跡地を活用し、藤並さんのジオラマに感謝状を贈ったこともある高千穂あまてらす鉄道(盪格孤Ъ卍后高千穂町)からの要望で、春の高千穂線を切り取った約4畳の大作を製作中という。

 藤並さんは「高千穂線は廃線になったが私の中ではまだ動いている。難しいとは思うが、もう一度本物の高千穂線が走っている姿を見たいですね」と話した。

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